「陶芸を仕事にしたいと思った」ー29歳で会社を辞めてフリーランスになった理由

こんにちは、フリーで陶芸作家をしているユキガオ(@yukigao_22)です!

 

世間では今、これまでの働き方が見直されようとしています。

  • 残業ありきのスケジュール
  • 家庭より仕事が優先
  • 副業はNG

「こんな働き方じゃダメだ」と考えてる人、増えてますよね。

そんな中、選択肢のひとつとしてあるのが「フリーランスとして働く」ということ。

  • 収入を上げたいから
  • 自由な働き方をしたいから

という理由でフリーランスになった人は多い。

かくいう私も、会社員からフリーランスに転身した一人です。

ただ、収入を上げたかったわけでも自由な時間を増やしたかったわけでもありません。

私が会社を辞めてフリーランスになった理由は、「仕事にしたいと思えるものに出会った」からなんです。

 

 

「一生安泰」と思える会社を辞めた

私が勤めていたのは、とある大きな企業。

その会社に内定が決まった時、そして就職して帰省した時、私以上に親や親戚が喜んでくれました。

「一生安泰」
「うちの自慢だ」

そんな風に言われて悪い気はしなかったし、私自身も「そうなんだ」と思い込んでいました。

職場にいるのは高学歴で良識のある人たちばかり。

みんな優しくて温かくて、家族のような感覚。

同期にも恵まれ、プライベートも充実した社会人生活。

給料もボーナスも、周りの同世代よりずっと高かった。

福利厚生も充実していたし、何より社会的信用が絶大だった。

仕事は忙しかったし大変だったけど、ホワイトな働き方ができた。

……

ここまで話すと「なんで辞めたの?もったいない」と言われます。

確かに、一生安泰なように思える会社。

私も入社した時は「定年までここで働くんだろうな」とぼんやり考えていました。

それでも、私は辞めるという決断をした。

退職したのは29歳の夏でした。

 

人生の6割を捧げるなら「夢中になれること」を

就職してから仕事のために使う時間はどれくらいか、計算したことありますか?

仮に

  • 一日12時間在社(定時+3時間残業+昼休み)
  • 通勤往復2時間
  • 一年で240日出社
  • 一日8時間睡眠

という条件で考えると…

  • 一年で仕事をする割合=66%
  • 一日で仕事のために使う時間(睡眠時間を除く)=88%
  • 一年で仕事のために使う時間=58%

つまり、定年するまでずっと一年のうち約6割を仕事に捧げ続けるということ。

もちろんこの数字は、働く条件によってもっと増える可能性も…

これだけ多くの時間を捧げる仕事。

これがもし「ひたすら苦痛に耐える時間」だとしたらどうですか?

上司と部下の板挟みで胃をキリキリさせ、自分が悪くなくても謝り倒し、自分の手柄は先輩に持っていかれ…そのうえ仕事には興味や情熱が湧いてこない。

そんな苦しい時間が人生の6割を占めるとしたら?

「待遇がいいから」
「周りが喜んでくれるから」
「お金の心配をしなくていいから」

そういう理由だけで仕事を続けること、私にはとてもできないと思った。

いろんな苦しい出来事を乗り越えて続けていけるほど、今の仕事が好きなわけではなかった。

もっと夢中になれる仕事がしたかった。

 

陶芸との出会い。これを仕事にしたいと思った

陶芸と出会って退職を決意したという話は以前にも記事にしました。

その頃、仕事が辞めたくて辞めたくて仕方なかった私。でも辞めてどうするの?っていう問いに答えが見出せずにいました。

そんな時にこの陶芸体験があり、陶芸家という仕事を初めて意識したんです。陶芸家という職業があることは知っていましたが、自分とは無縁の世界だと思っていたので「職業」であるということすら忘れていました。

全然知らない世界。だけど確実に自分の手でものが作れる世界。そうか、私はものづくりがしたかったんだ、と気付いた瞬間でした。

ものづくりの会社に勤めていたものの、自分で作っているという実感が全然湧かなかった。

それが、陶芸体験はまさに「自分の手で何かを作り出している」という感覚。

昔からものづくりが好きだった私は、一気に引き込まれました。

もっといろんなものを作りたいし、作ったもので誰かが笑顔になったら嬉しいな、と。

もちろん趣味でやるという選択肢もあった。

だけど私は、「これを仕事にできたら、今よりずっと夢中になって働くだろうな」と思ったんです。

仕事がしたくないわけじゃない。

高い給料が欲しいわけじゃない。

私はただ、自分の人生を夢中で生きたかった。

 

好きなことをするための「フリーランス」という選択

Twitterのタイムラインに

  • フリーになって月収UPしました!
  • 自由な時間が増えました!

というツイートが流れてくるたび「すごいなぁ」と思いながらも、なんとなく違和感を抱いていた私。

その違和感は、フリーランスに求めるものが違うからだったんですよね。

私は、「夢中になれるもの」を求めて今の生き方を選んだ。

そのためにはフリーランスという形がぴったりだった。

それだけなんです。

独立した方が何倍も稼げるくらいスキルを持っているなら、独立したらいい。

遊べる時間が欲しいなら、自分が働かなくても稼げる仕組みを作ったらいい。

夢中になれるものがあるなら、それに使える時間を増やせばいい。

働き方・雇用形態は、あくまで手段。

「自分が本当に手に入れたいものは何か?」

それを考えた上で、どんな働き方をするか決めたらいい。

その結果「フリーランスという働き方がいい」と思ったら、フリーランスになればいいんです。

……

私は稼げてるわけでもないし、いつもバタバタしてるけど、それでも夢中になれるものとそのために使える時間がある今の生き方が気に入ってます。

だけど欲を言えば、もっともっと陶芸のお仕事をしたいなと思うのでした。

ユキガオ