会社を辞めるのに何年も悩んだ私の、迷いを吹っ切ってくれた一言

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こんにちは、アラサーで脱サラしたユキガオ(@yukigao_22)です。

突然ですが、誰かにこう言われたことはありますか?

  • 絶対に大丈夫だよ
  • あなたなら上手くいく
  • 君なら出来るよ

これはどれも、応援のセリフ。

そしてどれも、根拠のない言葉です。

こういう応援の言葉に対して

  • 口で言うのは簡単だよ!
  • 言葉でならなんとでも言える
  • 何も知らないくせに!

と思ってしまうかもしれませんね。

確かに、言った人は応援の言葉を口にしただけ。

何かを手伝ってくれるわけでも、具体的なアイデアをくれるわけでもない。

でもね。

この言葉で私は、びっくりするくらいのパワーをもらったんです。

 

 

退職を決意するまで何年もかかった

私は2016年9月に、10年近く勤めていた会社を辞めました。

その時のことは、こちらの記事に書いています。

《関連記事》

【退職は難しくない】私が会社を辞めるまでの3カ月と退職後の感想

この記事のタイトルで、「退職は難しくない」と書きました。

それは、退職することを上司に告げてから実際に辞めるまでの話です。

問題はその前。

「退職を決意して上司に相談を持ちかける」ところまでがすごくすごく難しかったんです。

この会社で今の仕事を続ける未来が描けなくなったのは、実はもっと前でした。

はっきり覚えてないけど、もう何年も前。

なんだか仕事に熱意が持てないな〜と思い始めて、いつまで働くんだろう?なんて疑問が浮かんでは消えて…

親しい友人には、いつも「会社辞めたい」とこぼしていました。

「でもなんだかんだ言って、辞めないんでしょ?」と言われました。

そう、会社を辞めるのがすごく怖かったんです

 

母に心配をかけたくなかった

うちは、母子家庭です。

父と母が正式に離婚したのは中学2年生の頃。

でも小学1年生の頃からずっと別居状態だったので、長いこと母が一人で私と弟を育ててくれました。

当然、母はずっと働いていました。

だけど母一人が稼げる金額なんて、そう多くない。

毎日切り詰めて生活しても、好きなことにお金を使うなんてできない状態。

母の口癖は

「欲しいものじゃなくて必要なものを買いなさい」

だから今でも私は「これって本当に必要かな?」と考えながら買う癖があります。

そう言う母も、自分のためでなく私たちのためにお金を使ってくれていました。 

私が高校進学時に高専を選んだのも、国立だから学費が安くて、就職率100%がウリだったから。

高専から大学への編入を選ばなかったのも、早く就職してお金を稼いで、少しでも母に楽させてやりたかったから。

大企業を選んだのも、いい給料でずっと雇ってもらえればそれば一番いいと思っていたから。

そんな私が会社を辞めて、大学に入って、稼げるかどうかも分からない道へ進んだら…

母は私のことを心配するだろうし、母を不安にさせるんじゃないか。

自分自身の心配以上に、母のことが気がかりでした。

 

「好きにしたらいいよ」で安心できた

  • 毎月振り込まれている給料が、もう振り込まれなくなる
  • いくらお金を稼げるか、まったく分からない

お金で困ってきた母を見てきたから、自分がそんな状態になるなんて考えられなかった。

もちろん母にも何か落ち度があったのかもしれないけど、頑張って苦しんで子供を想ってくれていたのは事実。

だからこそ、「この先どうなるか分からない」という道に進むのが怖かったんです。

そんな私だけど、陶芸に出会って、やっと「挑戦してみたい!」と思えた。

「死んだように生きてる」毎日から抜け出すキッカケだと思えた。

だから、母に

「大学に入って陶芸を勉強する」
「会社を辞めようと思ってる」

とメールを送りました。

心配性の母だから、きっと「そんなことやめなさい」って言うかもしれない。それでも私が決めたことだから進もう。

そう考えていたら、母からのメールが。

「好きなようにしたらいいよ」
「ユキちゃんが幸せなのが、一番だから」

これを読んで、すごく安心しました。

母の本心かもしれないし、強がりかもしれない。

でも、不安に思うようなことは一切言われませんでした。

これで私は、少しだけ残っていた迷いを吹っ切ることができたんです。

 

根拠がなくても背中を押すことができる 

今では会うたび

「将来の国宝やもんね〜」

なんて冗談を真顔で言ってくる母。

陶芸を始めると言った時も

「ユキちゃんは昔から美術が上手かったもんね」
「ユキちゃんなら国宝になれるよ」

と、私の記憶にないようなことまで掘り起こして、まったく根拠のない応援をしてくれました。

これを読んで親バカだと思う人もいるでしょう。

確かにそうかもしれない。

でも私は、私の母がこの人で良かったと思うんです。

子供を底抜けに信じて、まっすぐ応援してくれる。

不安になるような言葉をかけずにいてくれる。

一歩踏み出したばかりの私にとって、それがすごく心強かったんですよね。

親しい友人たちに話した時も

  • ユキちゃんなら絶対大丈夫!
  • 上手くいきそうだよね!

という、根拠のまったくない応援の言葉をくれて、元気付けられました。

私の背中を押してくれたのはたぶん、その根拠のなさ。

そこには、私の挑戦すること以前に、私自身への絶対的な信頼があると感じたんです。

私のことを信じてくれる人たちの存在が、夢への一歩を後押ししてくれました。

 

応援をつないでいきたい

友人や家族だけでなく、インターネット上で知り合った人たちからも、私はたくさんの応援をもらいました。

もらいすぎなくらい、もらった。

その応援があったからこそ、ここまでやってこれたんだと、自信を持って言えます。

応援の言葉がパワーをくれた。

このブログを読んでくださってる方々にも、本当に感謝しています。

そして頂いた応援を、つないでいきたいと思ってます。

応援を必要としてる誰かに。

2017年はそんな年にしていけたらいいな、なんてことを思っています。

本当にありがとうございました。

そして、これからもよろしくお願いします!

 

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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