
「辞めたほうがいいかもしれない」と少し前から思うようになっていたTwitter。
ついに辞めることにしました。
辞めるのは2019年12月19日の午前中。このブログを公開して24時間以内にアカウントを削除します。
Twitterを辞めようと思った一番の理由は「自分のリソース配分を見直したいから」です。
とはいえ、Twitterにはたくさんお世話になったし思い入れもあったので、私の今の率直な想いを書いておきます。
目次
制作にもっとリソースを注ぎたいと思った

私は現在、妊娠5ヶ月目。何事もなければ、来年には子供がいて、育児に追われる日々が始まります。
だけど私には「私の人生」があって、「陶芸をやりたい」という想いがある。
特にこれから先は、アーティストとして作品をもっともっと作っていきたいと考えています。世の中に伝えたいメッセージを作品に込めたり、自分の思うがままに作品を作りたい。
夫がいくら育児に協力的であっても、子供が生まれれば圧倒的に時間が足りなくなるのは明白です。
時間は待ってはくれません。どう足掻いたって一日は24時間しかない。じゃあどうするべきか。
自分の時間やエネルギーを何に使い、何に使わないか。それを決めて、時間を使いたいものに集中するしかありません。
そのために手放したものはいろいろとありますが、現時点でもっとも手放すべきなのは「Twitterのために費やしていた時間とエネルギー」だなと思ったんです。
タイムラインを眺める時間はもちろん、自分の想いや考えを140文字にまとめてツイートする時間やその反応をチェックする時間ごと全部手放したいな、と。
気付けばTwitter中毒に陥っていた
この「ユキガオ」アカウントをスタートさせたのは2015年12月。気付けばもう4年が経っていました。

始めた頃は知り合いとも繋がっておらず、当然フォロワーも0人。そこから4年で8,000人を超える方々からフォローしてもらえるアカウントになりました。
その間、私はどれほどのリソース(主に時間と精神)を使ったんだろう、と思います。
なんの実績も取り柄もない凡人の私が、なんとなく呟いていてもフォロワーは増えないことはわかっていました。だから、どうしたらたくさんの人にフォローしてもらえるか、必死に考えながら運用してきました。
ある時期から、「Twitterにリソースを注いでいても自分には意味がないかもしれない」と思うようになりました。
それでも私は、Twitterを見ることを止められなかった。
病的だと言われても否定できません。いわゆる「ツイ廃=ツイッター廃人」のひとりだという自覚もありました。
時間を割きたくないと思って放っておけば、どんどん減っていくフォロワー数。それが嫌で、「どんなツイートをしたら反応してもらえるだろう」と考えに考えてツイートをし、その反応を見るためにこまめにTwitterのアプリを開く…
この悪循環から抜け出せるほどの強い意志を、私は持ち合わせていませんでした。
本来やるべきことに集中できず、なによりもTwitterを優先させてしまう日々。「やるべきことがあるのにそちらに全力を注げていない」という状態は、じわじわと私の心を蝕んでいきます。
Twitterを見ないようにする方法やツールはあります。アプリやブックマーク自体を消してしまうのも、ひとつの手です。そうやって上手くやりくりしている人がいることも知っています。
だけど私は、どんな手を使っても、どうしても気になってしまったんです。それに、何かあればツイートするという習慣からも抜け出せなくなっていました。
もう自分の意志の力に頼るのはやめて、環境ごと変えてしまおう。
そう思うのは、必然だったように思います。
今の自分を作ったのはTwitterがあったから、それも確か
何者でもない私が、自分の作品を知って買ってもらえたり、活動自体を応援してもらえるようになったこと。
その基盤を作ってくれたのは、確かにTwitterです。
ブログでの発信ももちろんありますが、ブログを始めたばかりの頃はTwitterでの反応に救われました。シェアしてもらえたり、コメントをもらえたり。
初めてネットショップで自分の作品を販売したときも、買ってもらえたのはブログとTwitterがあったから。Twitterで繋がった人たちが、応援の意味を込めて買ってくれたんです。
それがなかったら、今頃私は陶芸を続けることを諦めてしまっていたかもしれない。陶芸家と名乗ることすら、できなかったかもしれません。
そしてなにより、Twitterを通じてたくさんの人に出会えたことは、私の中でとても大きかった。
尊敬できる人や心許せる友人、そして夫。みんな、私がこれほどTwitterを真剣にやっていなかったら、出会えなかった人たちです。
この4年間でTwitterに費やしてきた時間がすべて無駄だったとは、とても思えません。
自分の力で道を切り拓いていきたい

昨日「Twitterを辞めようかな」と呟いたら(こういうところがもうツイ廃だなって思っちゃうんですけど)、心配して直接LINEをくれた友人が何人かいました。ありがたい。
みんなが口々に言うのは「もったいない」「使わなくてもいいからアカウントは残しておいたほうがいい」ということ。
よくわかります。私もずっとそう思ってきたから。
丁寧に育ててきたアカウント。8,000人超のフォロワー数というインパクト。販促や今後の活動支援を考えたら、たしかにもったいないことかもしれません。だけど今の私には、その数字もアカウントも無意味なものに感じられたんです。
これからの自分のやりたいことを考えたら、このアカウントにしがみつく必要はないな、って。
そして「今の状況は、会社を辞めるときに似ているな」とも感じました。
新卒で入った大企業。ビジネスの知識もないまま育ててもらい、気づけば役職が上がって給料も世代平均よりずっと上。ストレスはあるけどホワイト企業だし、このままこの場にいれば少なくともお金に困ることはない。社会的信用も大きく、勤め先を伝えればほとんどの人が感心してくれる。
そんな会社員10年目で、私は自分のリソースをできる限り陶芸に注ぎたくて、退職しました。
同僚や上司、友人らからは「もったいない」と何度も言われました。たしかに失ったものはあると、自分でも思います。
それでも私には、もったいなくなかった。
先の見えない未来を歩いていくこと、自分で道を作っていくこと、自分の看板で生きていくこと…すべてが楽しそうで魅力的でワクワクしていた。
今このタイミングでTwitterを辞めることは、ちょうどそのときの感覚に似ているんです。
「やれることは十二分にやってきた。ここからは次のステージだ」そんな清々しい気持ちでいます。
今後の発信はインスタグラムとブログがメイン
Twitterを辞めて浮いたリソースは、主に制作に注いでいきます。
ですが、発信を辞めるわけではありません。
インターネットがインフラとなった今、自分を見つけてもらうために自ら発信することは、アーティストにとって必須だと思っています。
なので、すっかり更新が滞りがちになっていたインスタグラムと、このブログを再びメインの発信ツールとして使っていく予定です。
もし「今後もユキガオの活動を追いたい」と思ってくださったら、インスタグラムのフォローをお願いします。ブログもブックマークしておいてもらえると嬉しいです。
直接連絡をとる必要がある方は、Facebook(ご存知なら)で友達申請してもらうか、ブログ・公式HP・ネットショップの問い合わせから連絡をください。
これからも私の活動は続きます。自分自身のやりたいことなので、なにも言われなくても続けます。
2020年2月には、鎌倉で個展も開催します。

こちらにも足を運んでいただけたら、と思っています。(詳細情報は別記事にて)
みなさんからの応援の声が力になるのは間違いなくて。引き続き、見守って応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
ユキガオ
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