私は、コンプレックスの塊だった。
特に外見には自信がなくて、人に見られるのも怖かった。
今となってはたくさんの人と会ったり写真を撮られる機会も増えたけれど、それでもコンプレックスは消えない。
「私みたいなブスが…」と心の中で思っては、卑屈さを隠すために笑ってごまかした。
人前に自分の顔を出すのに慣れたけれど、自分の写真を見るたび落ち込んだ。
もっと可愛くて美人だったら落ち込まずに済んだのだろうか…なんて、何度思ったことだろう。
じょりちゃんの写真が私の心境を変えた
ある日、カメラマン・じょりちゃん(@jyorinko_ayumi)に「写真を撮らせてほしい」と言われて撮影に向かった。
風が強い日だった。
まだ行ったことのない海岸に向かった。
目の前に広がる海はとても大きくて、故郷を思い出した。
潮の匂いがした。海風が心地よかった。
きめの細かい砂浜には、私の足跡だけが残っていく。
美しかった。
そこで、他愛もない話をしながら写真を撮ってもらった。
それがこちら。
ちょっと多いけど、見てほしい。
私は、写真を見て息を飲んだ。
本当に自分が写っているのかと、一瞬目を疑った。
紛れもなく私だ。他の人にも、こんな風に見えているかもしれない。
それでも私には新鮮だった。
私はこんな顔をするのか、と。
こんな風に笑っているのか、と。
写真がコンプレックスを消してくれた
正確に言えば、まだ私の中にコンプレックスは残っている。
でも。
じょりちゃんが撮ってくれた写真を見て、思ったのだ。
「あぁ、私はこの外見のままでいいのかもしれない」と。
何気ない表情や、思いきり笑った顔、ふとした仕草…
そういったものを、じょりちゃんは繊細に透明に切り取ってくれた。
嬉しかった。
私は私のままでいいんだと、言ってもらえた気がした。
自分の知らない自分を切り取ってもらおう
私は今、千葉県にいる。
いすみ市にあるコワーキングコミュニティ『hinode』で、講師の仕事をしている。
海に近く、道路沿いにヤシの木が植えてあるような穏やかな場所だ。
ここに来るまで、私はじょりちゃんのことをあまり知らなかった。
写真も、どんな風に撮ってもらえるのか分からなかった。
だけど、今回撮ってもらった写真を見て、また撮ってもらいたいと心底思った。
私の知らない私を、また切り取ってくれるような気がするから。
じょりちゃんに写真を頼みたい人は、ぜひ一度連絡して見てください。
ユキガオ


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