
こんにちは、ユキガオ(@yukigao_22)です。
先日、Twitterでこんなツイートをしました。
「インスタやツイッターで発信することより自分の腕を磨く方が先」「口先や小手先だけでなく、中身のあるものを作ることがまず大事」
もっともな意見であり、作家さんの中でメジャーな考え方。私みたいにSNS使ってる人間は、それだけで軽蔑の対象なんだろうな。
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年2月12日
するとたくさんの方からリプライやコメントが届いてびっくり。
最もな意見なんだけど、「影響力」とか「夢の叶えやすさ」は「スキル×発信力」で決まるとおもってるから問題ないと思いやすぜ!
「エグザイルなんか」と言ってぶーぶー文句たらしながらスキルだけ磨いて発信しないフリーターダンサーたくさん見てるので https://t.co/alAg2kFv9R
— るってぃ@プロ無職 (@rutty07z) 2017年2月12日
@yukigao_22 「どちらが正しい」というものではないのかもしれませんが、私はユキガオさんの考え方を推したいです。
— Makoto (@mktysd2790) 2017年2月12日
@yukigao_22 私もときどき「美大も出てないしそんなに上手くないのに偉そうな記事書いてていいんだろうか」と思うことがあります😅💦でもたぶん作品ってそれを作ってる人の人間性とセットなのかなと!私的には普段のユキガオさんの活動が気になるのでどんどん発信してほしいです〜✌️✨
— ゆうちゃ (@yucha_xx) 2017年2月12日
@yukigao_22 実力が伴わないうちに発信してしまうと、そのイメージを植え付けてしまい、本当に実力がついた時に足枷になるリスクはあります。「数打ちゃ当たる」ではなく「一撃必殺のスナイパー」として、完成した仕事だけを発信するというブランド戦略もあるという事ではないでしょうか。
— turntvx3 (@turntvx3) 2017年2月12日
これはずっと考えてる。 https://t.co/d0xP1qpRP3
— 板前ぼりさん (@borilog) 2017年2月13日
@yukigao_22 はじめましてですが、僕はSNSでバンバン発信しながら実力を磨いていくタイプです。
発信した後「やば、もっと深く書けたよあの記事!」と、まだまだ知識が浅いことを自覚するためです。
— 小松佑大@MBラボ (@koma_einekleine) 2017年2月13日
@yukigao_22 成長を見守って応援したいというファン作りについては作家の方々は無視なんですかねー
— なえ🌱はてなブログ (@__NAE__) 2017年2月14日
中身は大切。だけどツイッター見てなかったらユキガオさんの作品も知らなかったな。 https://t.co/qwecPrVLrz
— Heartim 佐藤章太 (@shota_Heartim) 2017年2月13日
発信することで「実力を追いつかせる必要に迫られる」というのは無視できないと思う。それと実力が伴った時点で販路がなくて行き詰るパターンを回避するために、また良き学びを得るという意味でも同時進行は有意じゃないかな。 https://t.co/GMIyMIC4IV
— パラベル (@parabell_life) 2017年2月13日
これらのコメントを読んで感じたことが、二つあります。
一つ目は、「発信」に対する価値観は人それぞれだということ。
二つ目は、自分の道は自分で決めるしかないということです。
発信することをためらう気持ち
私は先日、陶芸作家さんとこんな話をしました。
インスタとかやってないんですか?
うーん、インスタはまだやってないんですよね
作家さんでインスタやってる人多いし、やってみたらいいんじゃないですか?
いや、今はまだ自分を広める時期じゃないかな。
それに、営業力が上手い人って技術が伴ってない気がするし
この作家さんは、私がとても大好きな方です。
作品も制作に取り組む姿勢も素晴らしいな、と尊敬しています。
個展もバンバン開催してて、作品も売れていて、活躍の場も広がっていて…
私からすれば、技術も発想力も十分すぎるくらいスゴイ。
そんな方が、自分の作品を広めることに抵抗感を持ってる。
その事実がとても衝撃的でした。
何も言われてないのに、まるで私がやっているSNSでの発信を否定されたような気がしたから。
SNSでの発信=営業?
その作家さんにとって、「発信」とは自分を売り込む行為であり、売り込むに値する存在でなければ「やらない方がいい」こと。
言葉の端々から、「実力が伴わないのに自分を売り込むことに必死な人にはなりたくない」という想いを感じました。
それだけ自分の作品やアートという分野に対して誠実であるということ。
それを聞いて、その方のことがさらに好きになりました。
一方で私は、まだ実力もないのにブログを書いたりTwitterで考えを発信している…
まだ技術もないくせに、マーケティングなんか勉強してみたりネットショップを作ったりしている…
まるで「技術がなくて営業力ばかり磨くダメなタイプの作家」そのもの。
そんな風に感じる自分がいたんです。
帰り道、私の心は始終ズキズキしていました。
「私がやってること、間違ってるのかな…」
あんなスゴイ人さえ発信することをためらってる。
私なんかが今やるべきことじゃないのでは?
そう思って呟いたのが最初のツイートです。弱音です。
だけど、たくさんのコメントをもらって思い出したんです。
私は「私なりの道を進もう」と決めたことを。
ゴールまでの道のりも手段も人それぞれ
まず大前提として、私とその作家さんは別々の道を歩いてきました。
育った場所も違えば、通った学校も、学んできたことも、見てきたものも全て違う。
そしてこれから進む道も、目指す場所も、きっと違う。
たまたま、現時点でお話する機会があった。
それだけです。
なのに、その方と「同じ考え方じゃないとダメだ」と思ってしまったんですね。
同じ分野にいるから同じ道のりを歩まなくちゃ、と考えてしまった。
でも、そんなことないんですよね。
例えば同じゴールを目指したとしても、きっと道は何通りもある。
ゴールまでずっと徒歩で行く人もいれば、車を使う人もいるかもしれない。
平坦な道で遠回りする人もいれば、険しい山道を進んで近道する人もいるかもしれない。
人生における道のりって、そういうもの。
だから、誰かと全く同じ道を選ぶ必要はない。
自分が進みたいと思う道を、自分が使える手段で進んでいけばいいだけなんですよね。
SNSは道のりを共有するツール
私は今こうして、会社を辞めて陶芸の道を歩いていることをブログやSNSで発信しています。
そこで私のことを知って、応援の言葉を掛けてくれる人たちも現れました。
まだ実績もなく何者でもない私の作品を、応援の気持ちで買ってくれる人までいます。
ブログ書いててよかったなぁって本当に思う。
みなさんには感謝しかありません。
もちろん、顔出ししてSNSを使うことにはリスクも伴うし、誹謗中傷の的になる場合だってある。
それでも、SNSで発信したからこそ得られたものはたくさんあります。
私にとってブログやSNSは、私の道のりを多くの人と共有するための場所なんです。
自分の作品を売り込むというより
ねぇ、こんなものが作れるようになったよ!
と、伝える場所なんです。
今の未熟で未完成な私と、それを見ててくれる人とをつなぐ場所なんです。
だから、私はSNSでの発信を続けたい。
そう思っています。
自分で道を選ぶことが大切
SNSはあくまでツールなんだから、それをどう使うかは個人の自由です。
何を発信するのか、発信されたものをどう受け取るのか。
それも人それぞれです。
もちろん、SNSというツールを使わずに一生過ごす人だっているはずです。
それも一つの人生。
いつか命尽きるその時まで、どんな道をどんな手段で歩いていくか?
それを決めるのは、自分自身です。
私は、SNSでの自分の今を発信し続けながら、日々陶芸の技術を上げていく。
そして誰かの生活に少しでも彩りを与えるものを作っていけたら、と思っています。
あなたの場合は、どんな道をどんな手段で歩いていきますか?
その答えが、SNSとの付き合い方を決めるんじゃないでしょうか。
このツイートにリプライやコメントをたくさん頂いて、改めて「私は私なりのやり方で進んでいけばいいんだ」と思えた。
私はSNSを使いながら、誰にも文句言わせないくらい技術も磨いていきます。
コメントくださった皆さん、ありがとうございました! https://t.co/yilmTIxXD7
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年2月14日
ユキガオ
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