約2ヶ月ぶりのブログ更新となりました。
その間、何をしていたかというと…
出産しました。
とても元気な男の子です。
4月に生まれた息子は生後1ヶ月を過ぎ、日々すくすくと成長しています。
赤ちゃんとの生活というのは想像以上に大変で、ようやくリズムが掴めてきたかな…という感じです。(こうしてパソコンに向かう気力さえ湧かなかった…)
そんな出産と子育てについて感じていることを、少しだけ書いておこうと思います。
出産ほど尊い経験は初めてだった

正常なお産は、妊娠37週から41週(=正期産)とされています。
そして私の出産は、妊娠37週2日。ギリギリ正期産。
だけど、予定日より19日も早いお産でした。
妊娠中は、とにかくお腹が重くて動きづらくて、寝るのもしんどくて…
お腹の子に早く会いたい、という気持ちもありましたが、それ以上に「早くお腹から出てきてほしい」と思っていました。
そしたらなんと19日も早く生まれてきてくれた。
私の声が届いていたのかもしれません。
だけど、へその緒は目を疑うほど太く、私からしっかり栄養を吸収して十分な大きさまで育ってくれていた。
それでいて、初産にしてはとても早く、9時間半の安産で生まれてきてくれた。
生まれた時点で親孝行だな、これ以上「親孝行してくれ」なんて望むのは贅沢だな、と。
心からそう思えたんです。
そして生まれた我が子は、それはもう可愛くて仕方ない。
こんなに可愛い生き物が私のお腹の中にいたなんて、とても信じられない。
十月十日という期間(少し短かったけど)で、ほんの小さな命の種から、一人の人間ができあがり、この世界に生まれたきた。
そして、こんなにも愛おしい気持ちにさせてくれる。何よりも大切にしたいと思わされる。
そんな存在がいるなんて、知らなかった。
自分がこんな気持ちになるなんて、想像できなかった。
それくらい、妊娠・出産は尊いものなんだなと思いました。
こんなに尊い経験は、きっと後にも先にもない気がする。
想像以上にハードな子育ての日々

生まれた我が子は、一人では絶対に生きることができない。
何から何まで親が世話をしなければならない。
それは分かっていたけれど、想像を遥かに超えてハードなことでした。
授乳は、開始から3時間後に再び授乳をしなければならず、3時間連続で寝られることはほとんどありません。
それが24時間、毎日続きます。
もともと8時間寝ないと体調を崩すような人間だった私にとって、睡眠不足かつ細切れでしか寝ることのできない日々は、正常な精神をじわじわ削いでいきました。
何かあっても何もなくても、涙が流れる。
わけもなく不安になって、子育てへの自信が消え失せる。
やけにイライラして、夫に強く当たってしまう。
まるで自分が自分じゃないみたいで、感情がコントロールできなくて、気づけば生きていくことすら辛いと思うようになっていました。
ただ、赤ちゃんも成長するし私自身も生活リズムに慣れてきます。
短い時間しか眠れなくても日中活動できるようになり、次第に心の余裕も出てきました。(こうしてブログを書くことができるくらいには)
こうして私が心身とも回復できたのには、夫の多大な協力があったから。
フリーランスではあるものの、育休をとって家事全般を請け負ってくれ、積極的かつ楽しそうに子供の世話をしてくれた夫。
本当に救われました。ありがとう。
今、優先したいもの

臨月に入ってから今まで、お仕事はすべてストップして、自分の体を健やかに保つことと子育てに集中していました。
正直、子育てに先は見えず、以前と同じだけ働くことができるとはとても思えません。
陶芸は続けたいし、また個展も開きたい。注文を受けた制作もしたい。
だけど今は、今しか見ることのできない我が子の成長を、その一瞬一瞬を大切にしたい。
そう思っています。
フリーランスなので仕事をしなければ生きていけないわけですが、一気に仕事を始めるのではなく、少しずつ時間を確保しながらペースを取り戻していきたいな、と。
私の陶芸家としての活動を待ってくださっている方がどれくらいいるか分からないけれど、もう少しだけ待っていただければ嬉しいです。
今しか見ることのできないもの、今しか感じることのできないもの。
そういうものをたくさん吸収し、また人として成長した私の作品が作れるといいな。
そんなことを考えている今日この頃です。
ブログもまた少しずつ更新していきたいと思っています。
ユキガオ
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