
以前からブログには書いていましたが、私は脱サラして京都へ移住し、陶芸をやっています。
だけど会社の人たちには、これからのことを話さないまま退職しました。
【生き方】「気付いたら隠し事をしている」その心理と抜け出す方法
私はそれがずっと気がかりでした。
辞めたばかりの頃は、どこからか話が漏れてバレたらどうしようって不安でいっぱい。
それもこれも自分が招いたことなのに。
いつもどこかに罪悪感を抱いたまま、京都での生活を続けてたんです。
Facebookで告白したら応援のコメントが
そして先日、ついにFacebookで告白の投稿をしました。
内容は、このような感じ。
本日は、報告したいことが二つあります。
まず一つ目は、私、会社を退職いたしました。
二つ目は、京都へ引っ越して陶芸を始めました。
退職後は実家に帰ると話していたので、驚いた方もいらっしゃると思います。現在は、通信制の大学へ通いながら京都で陶芸の勉強をしています。弟子入りなどはしておらず、自分なりのやり方を模索しながら前へ進んでいます。
本当は全て、会社を辞める前から決めていたことでした。
なのに、どうしても言い出せなかった。 反対されるのが怖かったのかもしれない。バカにして笑われるのが怖かったのかもしれない。
いつか話さなくちゃ、と思っていて今になってしまったこと、本当に申し訳なく思っています。すみませんでした。
ただ分かって欲しいのは、私が自分で決めた道だということ。そして、この決断に後悔はないということ。
正直、これからどんな人生になるか全く見えません。だけどそれが面白いな、と思えます。 京都に引っ越してからというもの、何もかもが新鮮で充実していて、毎日がすごく楽しいです。
これまでやってきたこと、今取り組んでいること、目指していること…お話ししたいことはたくさんあります。それは、これから少しずつお話できたらいいなと思ってます。
久しぶりの投稿がこんな報告になってごめんなさい。こんな私ですが、これからも友達でいてもらえると嬉しいです。そして応援してもらえると嬉しいです。
この投稿をしてから、すぐに「いいね」が。
さらに、投稿から10分後には「新しい挑戦、応援してる」というコメントが。
その後も続々と寄せられるコメントは全て応援の声ばかり。
泣きました。
退職したことや京都で陶芸をしていること、実はこれまでFacebookでは全く話していませんでした。そして今日ようやく報告したところ、すぐに応援のコメントやたくさんのいいねが…!どうしよう、めちゃくちゃ泣けてきた…
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年1月25日
この告白をして数日経っていますが、今でも読んでコメントをくれる人たちがいます。
中には会社の人で、送別会まで開いてくれたのに本当のことを話せなかった人もいる。
だから怒られても仕方ないと思ってたんです。
だけどそんな人たちからも、応援と「元気そうでよかった」というコメントが。
「ありがたいなぁ」とつくづく思います。
応援の声が気付かせてくれた大切なもの
私は、友達が多いタイプではありません。
自慢にならないけど、人とコミュニケーションを取るのがあまり上手じゃないし、得意じゃない。
その分、信用して友達になったらその人のことを大事にするし誠実に接していたい。
そう思って生きてきました。
だけど、そんな人たちと繋がっているはずのFacebookで私は「本当のことを話さずにいました」と告白。
誠実でいたかったはずの相手に、誠実でいられなかったことへの謝罪です。
この告白で、大切な人たちが離れていっても仕方ないとさえ思っていました。
なのに、実際には応援してくれるコメントばかり。
そこで気付いたのは、私の側にいてくれる人たちの存在の大きさと大切さです。
インターネット上にある無数の「正しさ」
ツイッターのタイムラインには、たくさんの「あるべき論」が流れてきます。
中には、新しい考え方や馴染むのに勇気がいる考え方もある。
そういうものを発信している人は力強く見えるし、憧れの的としてカリスマ的な存在だったりもする。
そうすると、まるでその考え方が世界の正しさの全てのように見えることがありませんか?
私には、よくあります。
- クリエイターはこうあるべき
- ブロガーはこうあるべき
- これからの世の中はこう進むべき
そんな溢れるほどの「あるべき論」は、きっとどれも正しい。
そして、どれも「自分にとっての正解」とは限らない。
世の中は常に変わっていくから、自分自身も柔軟でいる必要はもちろんある。
だけど、人には本当に大切な譲れないものもあります。
もしそういうものを持っているのなら、インターネットに出回る無数の「正しさ」よりずっと尊重した方がいいと思うんです。
「変えたくない」と思うこと
私はブログを始めて、ツイッターでいろんな人の考え方を知って、変わった部分もあると感じてます。
自分のことをしっかり発信するようになったし、多様な考え方を受け入れるようにもなった。
ネットショップを始めたことで、自分のこれからの仕事の仕方も考えるようになった。
そういう変化は、必要なもの。
だけどその変化で、大切な人たちを裏切るようなことはしたくない。
がっかりさせたり、怒らせたり、悲しませるようなことはしたくない。
そういう芯の部分は変えないし、変えたくない。
だって、それまで変えちゃったら、私が私じゃなくなるから。
Facebookでのみんなのコメントを見て、そう強く思いました。
「自分を変えなくちゃ」と思っている人へ
いろんな人の意見を聞く中で、自分が変わっていくこともあります。
変えた方が、これからの自分のためになる場合だってある。
だけど「これが変わったら自分じゃなくなる」という部分まで変えなくていいんですよね。
みんながみんな、同じ考え方でいる必要はないし、そもそも100%同じなんてありえない。
自分が大切にしたいこと、大切にしたい人。
そういうものを大切にしていけばいいと思うんです。
譲りたくない大切なものを見失ってまで、変わる必要なんてどこにもない。
「自分を変えなくちゃ」と強迫観念に似た思いを抱く前に、一度立ち止まって見てください。
- あなたが譲れないものは何ですか?
- 失いたくないものは何ですか?
失うのを恐れて欲しいものが手に入るチャンスを逃してしまうこともある。
だけど私は、今そばに居てくれる大切な人たちを失ってまで手に入れたいものなんかない。
だからこれからも、自分の大切なこと・大切な人たちをちゃんと大事にしながら歩いていきたいと思います。
価値観の違う人間同士は分かり合えなくても、傷つけ合わずにいることはできる。自分の価値観を人に合わせて変える必要はない。ただ人に押し付けないようにさえすればいい。
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年1月29日
ユキガオ
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