
こんにちは、ユキガオ(@yukigao_22)です。
今日は、記事というより日記や決意表明のようなものです。
今感じている思いの丈をそのままに書き残したいと思います。
アートとは縁遠い世界からのスタート
私が陶芸を始めたのは一年3ヶ月前。
その1ヶ月後、私は今の通信制大学に入学して本格的に陶芸を学び始めた。
高専に進学して製造業に就職した私の世界は、「美術」や「アート」から縁遠い場所。
美術の知識なんて、中学レベルで止まってた。
そんな私が去年、陶芸の面白さに魅せられて通信制の芸大へ。
正直、発想力や感性には全く自信がなかった。
それでも「陶芸の技術が学べればいいな」と思って入学した。
入学後の課題があまりにアート的要素を含んだものばかりだと気付いた時には、もう遅かった。
「やるしかない」
腹をくくった。
苦しさはいつしか楽しさに変わった

去年一年、色々な授業や課題で作品を作った。(その一部は、先日東京で開催したイベントで展示)
何とかアイデアを絞り出して作った作品たち。
デザインスケッチを描くのも、形にするのも、苦しかった。
技術もなければ発想力もない。
一緒に作るクラスメイトの中には、何年も陶芸をやってきた人たちがいる。陶芸(造形)作家として活動している人もいる。デザイナーさんもいる。
圧倒的な差を感じながら、なんとか一年過ごしてきた。
その苦しさが今、「楽しい」に変わってきた。
産みの苦しみはある。
何もないところから、自分の発想と拙い技術だけで作り方を考えながら形にしていくのは簡単じゃない。
だけど、自分の感じたものを形にすることができる。
頭の中でイメージしたものが、触れることのできる形として現れる。
それが、楽しくて嬉しいのだ。
もっと作りたい、でも

この作品は、私の「苦しい」が「楽しい」に変わったキッカケ。
初めて、自分の感じたものをちゃんと形にできたと感じた作品。
作ってて楽しかった。
完成したものが愛おしかった。
シリーズで色々なものが作りたくなった。
自分の中にどんどんイメージが浮かんできた。
そして作ったものを、たくさんの人に見てもらいたいと思った。
でも、作るには時間が足りない。
私には今やるべきことや、他にもやりたいことがある。
もちろん、ちゃんと食事もしたいし部屋の掃除もしたいし眠りたい。
そう考えたら、自分の作りたいものを作る時間が圧倒的に足りない。
作りたい。
作りたい。
作りたい…
エネルギーを全て注いで作りたい
自分の作りたいものを延々と作り続けられたらどんなに幸せだろう。
余計なお金はいらない。
生きて、作るために必要なお金だけあればいい。
そうは言っても、作りたいものを作るだけで生活できるような状態ではない。
そして作品で生計を立てるのなら、作り手は売るところまで責任を持つべきだとも思う。
作ってハイおしまい、「誰か売ってねよろしく」というのはちょっと違う気もする。
だから今の時代、インターネットでの発信が重要視されている。
そうは言っても、作りたいものを作るだけの日々に憧れるのも事実。
全ての時間を、エネルギーを、作ることに注ぎたい。
創作活動など、しなくても生きていくことはできる。
アートなど人生に必要ないと思ってる人もいるだろう。
生活の役に立たないオブジェを作って生きていきたいなんて甘いと思う人もいるだろう。
頭ではそう分かっていても、作らずにはいられない。
私が感じたこと、心の中に在るもの、そんな抽象的で目に見えないものを形にしたいのだ。
自己満足かもしれない。
それでも作りたいと思ってしまうのだ。
オブジェ作ってると、世の多くのアーティストが「売ること」より「作ること」に重きを置く理由がちょっと分かる気がする。
自分の時間もエネルギーも脳みそも心も、全てを「作ること」に注ぎたいと思ってしまう。
もっともっと作りたい、と思ってしまう。
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年6月19日
できる方法を見つけるしかない
「それなら作ればいい」
「食事も睡眠も削って、人と会うこともせず、一人黙々と制作をすればいい」
それは正論だ。
そしてその道を選んでないのは、紛れもなく私自身。
「作りたいけど時間がない」
「作りたいけどお金にならない」
そう決めつけてるのも私自身。
どこかで折り合いをつけて、作る時間や生活の時間を保つしかないのだ。
生きていけないと決めつけるのではなく、できる方法を探すしかないのだ。
私が作りたいものを作って生きていく方法を。
自分の望む生活ができる方法を。
自分の人生のコンパスは自分
私はまだ陶芸を初めて間もないし、実績もあるわけじゃない。
それでも、陶芸で自分の感じたことを表現したい。形にしたい。
そう強く思うから、それが叶う方法を探すしかない。
自分の手で見つけるしかない。
平坦な道ではないかもしれないけど、それができるのは自分しかないから。
放っておいたら誰かがやってくれる、というようなものじゃないから。
自分の人生の責任は、自分で取る。
そう決めて進んだ道だから。
ここから先の道も、私自身をコンパスにして進んでいこうと思う。
作らずには居られないんだから。
ユキガオ


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