子供が生まれたからこそ感じた「ものづくりの喜び」と「自分の好きなこと」

陶芸

約半年ぶりの更新となりました。

その間なにをしていたかというと、必死に子育てをしていました。

お久しぶりです、ユキガオです。

最近、少しだけ陶芸をする時間が取れたので制作していたんですが、改めて「ものづくりって楽しいな」「陶芸ができるって幸せなことだな」と感じたので、その気持ちを書き留めておこうと思います。

 

時間を好きなだけ使える贅沢さに気づいた2020年

4月に出産した息子も、気づけば生後8ヶ月を過ぎ、部屋中を這いまわるほどに成長しました。

母になりました。

2020年6月1日

今思えば「産後すぐは楽だったな」と思えるくらい、動き回る赤ちゃんが自宅にいることの大変さを思い知らされる日々です。(いや、その時はその時で精一杯だったんですが…)

とにかく目が離せないので、家事をするのもやっと。自由な時間が取れるのは、息子が寝ている間だけ。

昼寝をほとんどしない息子を持つ私たち夫婦にとって、実質夜中から朝までの時間が自由時間です。

かといって、完全に子供を放っておくことはできないので、その自由時間も夫婦二人で分け合うことになります。

そうすると、本当に時間がないわけです。それはもう、驚くほどに。

この状況になって初めて、「自分の好きなことに好きなだけ時間を使える」ということの贅沢さに気づきました。

部屋をこまめに掃除することも、仕事をすることも、小説を読むことも、好きなタイミングで買い物に出ることも、何もかもが簡単ではなくなった。

そして、もうかつての生活には戻ることはできません。

子供は本当に可愛い。「無償の愛ってこういうことか」と思うし、「毎日可愛いが更新される」という感覚もある。

これまで自分の中になかった感情がどんどん生まれて、すごく貴重な体験をしているなと思います。

だけど同時に、好きなことができないもどかしさや葛藤も生まれました。

 

作って改めて「陶芸が好き」だと痛感した

2021年になり、「やはりこのままじゃ良くない」と思い立って、陶芸を再開しました。

去年までの私は、育児を理由に作ることから離れてしまっていた。

でもそれじゃあいつまで経っても作り始められないな、と思ったんです。

そして、久しぶりに電動ろくろを使って器を作りました。

特に誰かの注文というわけではありません。サイズも形も大雑把。いってしまえば、リハビリのようなものです。

すると、思ったよりもよくできた。

そして、思った以上に楽しかった。

心が、穏やかになった。

どんなデザインにするか考えるだけでワクワクした。

早く焼いて使いたいと思った。

乾燥するのが待ち遠しくて何度も見てしまう。

ああ、そうか。

私は本当に陶芸が好きなんだな。

自分の手でものを生み出すことが幸せで仕方ないんだな。

そう痛感しました。

育児に追われて、自分の好きなことすら忘れかけたような気がします。

 

自分の「楽しい」を増やせる一年にしたい

息子を保育園に預けるとしたら、次の4月になるでしょう。

それまでは変わらず、夫と時間を分け合いながら、限られた中で最低限やるべきことをやっていくんだと思います。

でも今年は、もう少し時間を捻出して、作陶にあてる時間を増やしたい。

時間はない。体も空かない。親になったのなら仕方のないことかもしれない。

それでも、私の人生は続いていくのだから、自分の「楽しい」も大切にしたい。

きっとそれが心の健やかさにつながる。

だから今年は、子供との時間も大切にしつつ、もっと作品作りに励みたいと思います。

作る楽しさも嬉しさも、もう思い出してしまったから、私はきっと作ることを止められない。

2021年、陶芸家としての活動を再開していきます。

 

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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