人生なんて、道に迷いながら頭を悩ませて進めばいい。

こんにちは、フリーで陶芸作家をしているユキガオ(@yukigao_22)です!

 

私は現在、フリーランスとして

  • 陶芸作家
  • ライター

などの仕事をしながら生活しています。

…という話をすると

やりたいことがハッキリしてていいですよね

 

なんて言われることもあります。

でもね。

ここまでまっすぐ辿り着いたわけじゃないんです。

「迷わず正解に辿り着いた」と思った場所で、道に迷って迷路をぐるぐるさまよった結果、今ここにいるんだと感じています。

 

 

迷うことなく辿り着いた「大企業正社員」という居場所

幼い頃から勉強だけは得意で、真面目に授業も受けて、先生からも気に入られて…

そんな絵に描いたような“優等生”だった私は、高専というちょっと特殊な高校(+短大)に入学。

入学後、人間関係で多少悩むことはあったけれど、勉強で困ることはなかった。

それもあってか、周りからは「大学へ編入学するんだろう」と思われていたけれど、私は家庭の事情で「卒業したら就職する」という道しか考えていなかった。

工業系の学校だったから、私の選択肢は一つ。

“製造業の分野で、大きな会社に就職すること”

成績は上位を維持したおかげで学校推薦をもらうことができ、私はめでたく第一希望の会社から内定をもらった。

親も親戚も喜んでくれた。「あんな大きな会社に」と誇らしげだった。

私も同じように誇らしかった。大企業であるということだけで、安心だった。

これから先もここまでも、私の人生は順調。

そうとしか思えなかった。

 

ゴールと思っていた場所は迷路の始まりだった

就職してからは、ただ目の前の仕事をこなすので精一杯の日々。

残業も多かったし、怒鳴られることもあった。嫌な思いをすることも、なかったわけじゃない。

その分やりがいも達成感も得られたけど、それ以上に「なぜここにいるんだろう?」という問いがつきまとった

それでも「ここにいれば安心だから」と言い聞かせて、動かないことを選択。

会社に勤めながら、いかに休日を充実させるかを模索し続けた。

友人や恋人と旅行をした。

自宅でジェルネイルを始めた。

株を始めた。

ファイナンシャルプランナーの資格をとった。

カメラに夢中になった。

それでも私には、迷路の中をぐるぐるさまよっている感覚があった

生きるのに十分なお金はあった。住む場所もあったし頼れる友人もいた。来月も一年後も働ける場所があった。

なのに、自分の人生を自分で歩いている感覚だけがなかった

 

直感で動き始めたら人生が変わった30代

29歳になったばかりの冬、私は陶芸に出会った。

きっかけは、興味本位で遊びに行った陶芸体験。

【決意】たった1回の陶芸体験が20代の私の人生を変えた理由

2016年9月14日

ものづくりの面白さを思い出した。

「あぁ、私はこうして自分の手で作り出すことが好きだったんだ」

焼きあがった器を見て、心が震えた。

自分が何かを作り出せることに感動した。

そうして会社を辞めて自分のリソース(時間、お金、労力)すべてを「やりたい!」と思ったことに捧げることを決断

京都に移住して陶芸を本格的に学び始めたのが、約1年半前。

そこからこのブログを始め、たくさんの人に出会った。

一年間ブログを続けたら目標が叶っていた。私がブログを続けられた理由

2017年9月17日

 

クラウドファンディングでイベントを開催し、人を楽しませる喜びを知った。

【御礼】クラウドファンディングの結果報告と支援者紹介

2017年4月9日

 

そして今、縁あって「田舎フリーランス養成講座」の講師をさせてもらっている。

ユキガオは新しいことに挑戦します!2018年の計画と小さな野望

2018年1月1日

 

会社を辞めるとき、私に陶芸のスキルは皆無だった。

なんなら、自分で仕事を取る能力もなかったし、稼ぐ方法も知らなかった。

食べていけるかどうかなんて全くわからなかった。

ただ「好きなこと・やりたいことでいっぱいの人生にしたい」と思っていた。

その結果、好きなことをして生きる今の場所に辿り着いた

 

迷っても悩んでも歩き出せばいい

「迷いがない」と思われがちな私ですが、はっきり言って今も悩むことはあります。不安になることはあります。

だけど少なくとも今は、この道を選んで良かったと思っています。

それはきっと、20代でうんと迷ったから。

悩んで迷って考えて、ああでもないこうでもないと色んなことを試しては辞め…ということを繰り返してきたから。

そして「これだ」と思った道を歩き出すことができたから。

 

人は迷うし、悩みます。

でもそれでいいんだと、私は思うんです。

道に迷って
頭を悩ませて
やりたいことがわからなくなって
他人のことが羨ましくなって
自分の不甲斐なさに絶望して
光を見つけては見失って
手に入れたものを手放して

そうやって生きていけば、いつかは「これだ」と思えるものに出会える。

それが見えたら、まず動いてみる。一歩踏み出してみる。そしてやれるだけのことをやってみる。

それが、自分の選択を「正解」にするための方法なんじゃないかな。

 

今悩んでいる人も、きっといつかはトンネルを抜ける日がくる。

それまで精一杯悩んで考えて迷ったらいい。

迷って悩んだ分だけ、トンネルの先に待つ光は明るいし、踏み出す一歩はずっと力強いと思うから。

 

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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