オーダーメイドの器はこうして作られる!完成までの行程を紹介します

こんにちは、ユキガオ(@yukigao_22)です。

あなたは器をオーダーメイドで注文したこと、ありますか?

 

え、器ってオーダーメイドで作れるの?
普通、すでに作ってあるものを買うでしょ

普通はそうだよね。
でもオーダーメイドの食器があったら楽しくない?

確かに、自分だけの特別な食器みたいで愛着湧きそう!

そんなオーダーメイドの食器があるんだよ!

 

私は陶器が好きで、よく陶器まつりなどに行きます。

だけど、よほど気に入らない限りは買いません。

  • 自分の食生活に合うかわからない…
  • もっと他に気に入るデザインがあるかも…
  • みんな同じデザインじゃいやだ…

そんなことを考えてしまい、なかなか「買おう!」と決断できないんです。

 

ピンポイントで「欲しい!」と思える器があったらなぁ

 

そんなことを考えていてふと思いついたのが、「オーダーメイドの器」です。

自分だけの器を注文できる「オーダーメイド」とは

オーダーメイド。

その言葉の意味を調べると、こんな説明になります。

オーダーメイド

注文して作ったもの。あつらえ品。特に、注文服。

引用元:goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/28812/meaning/m0u/

主に、衣服や建築において使われているこの言葉。

では、食器だったらどうなるのか?

私が販売しているオーダーメイドの器は、買ってくださる方の想いやリクエストに応じて私が一からデザインして作っています

「こんな器が欲しい!」という方にも。

「僕・私のイメージに合った器が欲しい!」という方にも。

それぞれ注文を受けてからデザインを考え、ひとつひとつ丁寧に手作り。

もちろん、自分が使うものではなくプレゼントでもOK

誕生日や記念日、お祝いに…と買ってくださる方もいらっしゃいます。

 

オーダーメイドの器ができるまで

そんなオーダーメイドの器。

どんな風に作っているのか、全ての工程をご存知の方は少ないはず。

そこで、私が実際に注文を受けてからお届けするまでの工程をすべてお伝えします!

 

①ネットショップで注文を受ける

まずはネットショップから注文が入ってスタート。

事前にメッセージをいただいても、基本はネットショップ経由でご購入いただきます。

ショップ内には、様々なオーダーメイド商品がラインナップ。例えば…

  • オリジナルお茶碗
  • オリジナルマグカップ
  • オリジナル小皿

などなど、全15種類。(2017年10月時点)

この中から欲しい商品を選んで購入。

「ラインナップにない種類が欲しい」という場合も、相談に応じています。

 

②デザインを相談する(1〜3日)

注文を受けたら、まずはデザインを固めていきます。

購入していただく際に

  1. 普段の食事について
  2. 好みのテイスト
  3. その他のご要望
  4. デザイン提示の要否

といった情報を伺っていますが、もちろんこれ以外のリクエストも受け付けます。

「こういう雰囲気がいい」と写真を出してくださる方もいれば、「思ったように作ってください!」とデザインを一任されることも。

おひとりおひとりの要望にできるだけ添えるよう、まずはメールでデザインを決めていきます。

 

③ デザイン画を作る(1週間)

メールのやりとりで大まかなイメージが決まったら、次はデザイン画作りです。

ただしこれは、デザイン画のリクエストがあった場合のみ。

どんなものが届くか楽しみにしたい」という方の場合、デザイン後そのまま制作にかかります。

デザイン画は、ヒヤリングしたご要望に沿って制作しますが、あくまでアウトライン。

実際に作るとき、重さや使い勝手などから多少形状を変えることもあります。

 

④デザインの確認をする(1〜3日)

デザイン画ができたら、それをメールで送って確認します。

問題なければそのまま制作へ。

デザイン画に対して再びご要望があれば、また絵を描き直します。

色や形のイメージを、納得できるまで話し合います。

 

⑤制作する(1〜1.5ヶ月)

デザインが決まったら、いよいよ制作にかかります。

作る過程は、基本的にこんな感じ。

  1. 土で器の形を作る
  2. 乾燥させる
  3. 不要な部分を削る
  4. 乾燥させる
  5. 素焼き(低温で焼く)
  6. 釉薬(コーティング剤)をかける
  7. 本焼き(高温で焼く)

この工程は、器によっても若干異なります。

たとえばこのマグカップ。

「素焼き」のあとに「色を塗る」という工程が入ります。

他にも、このお茶碗。

こちらは、「素焼き」の前に「色化粧」というものを塗る工程が入ります。

それぞれのリクエストにお応えするため、様々な作り方をしているんです。

また、何度か出てくる「乾燥させる」という工程もすごく大事で、これを飛ばしてしまうと焼けなかったり形が歪んでしまうことも…。

常に土の状態に気を遣いながら、頃合いをみて進めていきます。

(なお、万が一に備えて予備も作ります)

 

⑥梱包する(1日)

焼き上がったら、発送準備にとりかかります。

作品が壊れないようにしっかり梱包し、ダンボールへ。

どのような梱包状態になっているかは、こちらの記事がわかりやすいです↓

届いたものが割れていた…といったことはこれまで一度もありません。

だけど陶器はワレモノなので、念には念を入れて梱包しています。

また、作品と一緒にお手紙も同封

  • どんな想いでデザインしたのか?
  • ちょっとしたご挨拶

などを書いていますので、読んでもらえると嬉しいです。

 

⑦ 発送する(1〜3日)

しっかり梱包できたら、最後は発送です。

持ち込みにしても集荷してもらうにしても、なかなか予定が合わずに1〜3日程度かかることも。

できるだけ早くお届けできる方法を選んで発送していますので、お届けまでしばしお待ちください。

 

購入した方からは「また買いたい」との声も

オーダーメイドの器って、一度も実物を見ないまま買っていただくわけです。

どんなものが届くかわからないのに買うなんて怖いよ!

そう思うかもしれないね。
でも実際に買ってくれた方は、みんなすごく喜んでくれたんだよ!

 

では、実際に購入した方の感想をいくつかご紹介したいと思います。

毎日、作って頂いたお茶碗を使ってごはんを食べています。既製品にはない、自分専用!みたいなプレミアム感がものすごく嬉しいんですよね。ありがたく使わせて頂いてます。

両親がとても気に入って毎日使ってくれています。作ってもらったカップでお酒を楽しく飲んでいます。

かなり頑丈。出張先に持っていっているが、一度も壊れたこともない

こちらの希望はお伝えしたもののお任せの部分が多いオーダーだったので、出来上がりを待つ時間も含めてわくわくできたことが楽しかったです。

このように、とても嬉しい感想をいただいています。

また、アンケートに答えてくださった方は全員が「もう一度買いたいと思う」と回答。

見たこともない商品を購入した結果、もう一度買いたいと思ってもらえるなんて本当にありがたいです。

 

自分のためだけに作られた器を

オーダーメイドの器は、一からすべて「その人のために」作っています。

だから、デザインしている時も作っている最中も、ずっとその人のことが頭に浮かんでいるんです。

  • あの人ならどんな雰囲気が好きかな?
  • この器、喜んでくれるかな?
  • あの人の元に、無事届くだろうか?

そして受け取った人がずっと大切にしてくれたらいいな…

なんて、そんなことを考えながら、ひとつひとつ作ってお届けしています。

誰かをこんなに想うことって、なかなかない。

まだオーダーメイドの器を体験したことのない方は、ぜひ一度「自分のためだけに作られる器」を手に取ってみませんか?

器の注文、お待ちしています!

オーダーメイドで作った器は、私のInstagramにも載せていますのでぜひご覧ください!

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2018年3月15日

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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