自分の使いたいものを作る。これからの陶芸のテーマは「原点回帰」

こんにちは、ユキガオです。

この1年、私は陶芸から少し離れていました。

子育てと作陶を両立できずにいたのです。

自分の時間は全て自分のもので、陶芸にも好きなだけ打ち込むことができた私はこの1年、非常に悩みました。

だけど最近、やっと「こうしていきたい」という道が見えてきたので、今回はそのお話をしたいと思います。

 

 

モヤモヤする気持ちがネガティブな感情を生み出していった

出産後、私は「好きなだけ陶芸に打ち込めない」という状況になりました。

現状へのモヤモヤは次第に、「そもそも私は何を作っていきたいのか」という自分自身の根源への問いへと変化。

子育ての合間の時間で私は何を作りたいのか、どこまで陶芸という分野で名を残せるのか、どれだけの人に私の作品を求めてもらえるのか…

そんなことを一人で悶々と考えているうちに、「いっそ陶芸をやめてしまったほうがいいんじゃないか」と思う瞬間も出てきました。

作りたいものなんて、何もないような気がして。

私が作らなくたって、世の中には素敵な陶器がたくさんあると思えて。

私より陶芸のために時間も心も費やせる人が成功する、と決めつけて。

いっそやめてしまおうか、と。

作陶の時間が取れず悩んでいる間、私の中には陶芸に対するネガティブな感情ばかりが生まれていたのです。

 

子育てをする中で感じる「これあったらいいな」

そんな中、子供に離乳食をあげていて、息子用の器がないことに気付きました。

我が家は基本的に手作りの陶器を使っているのですが、これまで必要のなかった子供用の器は当然作っていません。

「子供にだけプラスチックや100均の器を使うのはなんだかなぁ…」

そう思うと、居ても立ってもいられず、子供の離乳食に使える器を作ることにしたんです。

それがこちら。

中に入っているのは、おかゆ・にんじん・玉ねぎ・卵・青のりを混ぜた離乳食。

はじめのうちは食べる量が少なく、柔らかいものが多いので、「スプーンですくいやすい形の小さい器」が欲しかった。

そして私が考えた理想的な形の器を作ったのです。

実際、とても使いやすくて、毎日何度も使っていました。

しかし最近、息子は一度に食べる量が増え、食べるものの硬さや形状も変わってきています。

「この器では使いにくい…」ということで、また新しい器を作ることに。それがこちら。

焼き上がった器を見て、「ああ、これだ」と思いました。

私が今ちょうど欲しかった器だ、と。

 

「自分の使いたいものを作りたい」という動機で陶芸を始めた

「自分が欲しかったものを作れた」という喜びは、私が陶芸を始めた頃に抱いていた理想を思い起こさせました。

「自分が使いたいものを自分で作りたい」
「誰かに使ってもらえるものを作りたい」

そう思ったから私は陶芸を始めた。

それなのに、作家として活動するようになって主に作っていたのは「オーダーメイドの器」でした。

「誰かに使ってもらえるものを作る」という点では、私のやりたいこととして間違っていない。

でも、「自分が使いたいものを自分で作りたい」という思いに、長いこと蓋をしていたんだなと気付いたんです。

自分が使いたいものを作ることが、私に大きな喜びと満足感をくれる、と改めて思いました。

 

これからの作陶のテーマは「原点回帰」

そんな経緯があって、私はこれからしばらく「原点回帰」をテーマに作陶していこうと思っています。

私にとっての原点、つまり「自分の使いたいものを作る」。

一人で生活していて尽きてしまった「使いたいもの」のアイデアは、育児を通してたくさん思い浮かぶようになってきました。

ならば、その「使いたいもの」をとことん作ろうと思うんです。

なので、当面はオーダーメイドの器の注文を受けず、自分主体の器づくりをしていきます

子供用の器は、minneで販売していますので、もしご興味あれば覗いてみてください。

▶︎minneのショップページ

子供の成長とともに、いろんな「使いたいもの」が生まれてくるんだろうなと思うと、ワクワクが止まりません。

そんな自分勝手な私の作品づくりを、応援してもらえると嬉しいです。

 

ユキガオ

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ユキガオ
長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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