
こんにちは、アラサーで脱サラしたユキガオ(@yukigao_22)です。
なんとなく将来を考えていて無力感に襲われること、ありませんか?
実は私、よくあるんです。
なんで無力になるの?せっかく脱サラして好きなことやってるのに
サラリーマンだった頃も今も、ときどき無力感に襲われるんだよね
「もう僕は何もできない〜」みたいな?
うん、そう。先々のことを考えてると、だんだん「私には無理かも…」みたいな気持ちになる
無理かどうかなんて分かんないじゃん!それに、想像通りに進むのかも分からないし
そうなんだけどね…すごく大きな敵を目の前にしてるみたいで不安になるんだよ
無力感は、大きすぎるものから生まれる
私には、好きな作家さんがいます。それは、伊坂幸太郎さん。
その方のこの小説を読んで、自分の「無力感」について考えさせられました。
この小説には、見えない大きな陰謀を前にして悩み戦いながら答えを探す人々が描かれています。
そこにあるのが、この一文。
大きな目的を意識すると、無力感に悩まされるほかない。
例えば
- 社会を変えたい!
- 世界を平和にしたい!
- この世から争いをなくしたい!
そういう、素晴らしくて壮大な目的があったとします。
そして日々、その目的に向かって努力を続ける。
考えている目的はとても大事なことだし、そこに向かう姿は人々の心を打つでしょう。
でも、目的がとっても大きいですよね。
そうすると、日々やれることはとても「わずかだ」と感じるし、果たして自分が目的を果たせるのかも分からなくなる…
それが無力感の原因なんじゃないかなってことです。
会社の仕事でもそう。
すごく大きなプロジェクトの一員となって成功させようとしても、他のメンバーや上層部の指示によって振り回される。
そんな時に自分一人が「全体を変えよう!」と思っても難しい。
もちろん、こういうシーンで100万馬力を発揮できる人がいるかもしれない。
だけど逆に「自分なんて無力だ…」と感じるようなら、持っている目的が大きすぎるのかもしれません。
目の前の小さなことをやるしかない
目的が大きすぎたとしたら、どう対処すればいいのか?
そのとき大事になるのは、小さな目的を持つようにすることです。
小説「モダンタイムス」には、こうも書かれています。
物事の構造に眩暈を感じ、途方に暮れるよりは、とりあえずは目下の問題に、眼前に立つその相手に立ち向かえばそれでいいのではないか。
この世界は、見えない仕組みやシステムで成り立っている部分があります。
そこに疑問を抱いたとき、人はどうしたらいいのか。
その答えがこの一文にあると思うんです。
例えば、会社を辞めて独立しよう!と考えた人にとって、やるべきことは山のようにあります。
一人じゃ上手くいかないことも多いし、目に見えないシステムに追いやられてしまうかもしれない。
そんなとき、絶望して諦めるという手もある。
だけど諦めたくないなら、目の前にある小さなことを、一つずつやっていくしかないんですよね。
それが微力に思えても、何もしないよりはいい。
小さいと思えたその行動が、何かのキッカケになるかもしれない。
「モダンタイムス」を読んで、そんなことを感じました。
先のことばかり気にして動けなくなる人へ
自分はこの社会で生きていって、将来どうなるんだろう…
自分にできることなんてちっぽけなんだから、そもそもやる意味ないんじゃないか…
そんな風に考えて動けなくなる人に伝えたい。
それはきっと、考えすぎ。
上手くいかないかもしれないし、見えない仕組みに身動きが取れなくなる可能性もゼロじゃない。
だけど、どんなことが起こるか分からないのも事実です。
だったら自分が今できること・やりたいことを一つやってみる。
その結果、上手くいかなかったとしても、また次の一手を打てばいいだけ。
先々のことを考えすぎて動けなくなるくらいなら、悪あがきでもいいから動いてみる。
それが大事なんじゃないかなと思います。
人々を笑顔にしたいと思うなら、目の前の一人を笑顔にする。
そういうことです。
「モダンタイムス」はネット利用者にも読んでほしい
この小説には、他にもたくさんのメッセージが隠されています。
- ネットの書き込みを鵜呑みにしてはいけない
- 真実の姿は、見方によって変わる
- 社会を動かしているのは情報である
などなど、ネットをたくさん利用する人たちにも向けられている気がしました。
単行本が発売されたのは2008年ですが、ネット上の情報が氾濫し、匿名の個人の力が増している今にも通じるメッセージばかり。
ここまで読んでもおそらくネタバレにはなってないので、気になる方はぜひ読んでみてください!
ちょっと長いですが、爽快なミステリー仕立てで、読後感は抜群にいいと思います。
読書は無意味なんかじゃない。
自分の心の容量や世界を広げるのに、役に立つと思ってます。
ユキガオ
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