
Photo by. takumi YANO

2020年2月8日〜11日、人生初の個展を開催しました。
初めてだったので慣れないことも多く、また私自身のプレッシャーも大きかったのですが、たくさんの方に来場していただけてすごく楽しい4日間となりました。
個展を終えた今の率直な感想は、「たくさんの方に感謝する4日間だったな」と、「個展を開いて本当によかったな」というものです。
個展開催にあたって感じた、たくさんの感謝
まず、個展期間中ずっと感じていたのは、たくさんの「ありがとう」でした。
本当にたくさんの方々に支えられて開催することができたし、4日間を楽しく過ごさせてもらえたなと思うんです。
スポンサー様への感謝

まずは何より、個展開催のためにサポートしてくださったスポンサー様、本当にありがとうございました。
資金的な面だけでなく、個展開催に向けて背中を押していただいたという意味でも、非常に感謝しております。
個展を開催すること自体は自分の中で決めていたものの、スポンサーという形での後押しがあったことでとても勇気づけられました。
本当にありがとうございました!
来てくださった方々への感謝
2月8日〜11日の4日間で、100名近いお客様に作品を見ていただくことができました。
もちろん通りすがりで一瞬入ってこられただけの方もいますが、大半は私のことを知っている方。
それも、片道2時間以上かけて来てくださった方も多かったようで(中には関西や東北からも!)、大切な時間とお金を使って足を運んでいただいたという事実が強く胸に刺さりました。
自分の作品を見てもらうために開いている個展、見にきてくださる方々によって成り立つものです。
「何も買わなくてすみません」
「ちょっとしか居られなくてすみません」
と申し訳なさそうに帰られる方もいらっしゃいましたが、とんでもない…。来ていただき、私の作ったものを見ていただけただけで本当に本当にありがたいんです。
足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!



Photo by. Prius Shota



わざわざ京都から来てお花も持ってきてくださった、スポンサーのとっとこさん。頭が上がりません…
買ってくださった方々への感謝

Photo by. takumi YANO
今回の個展では、全ての作品に値段をつけて展示販売という形をとりました。
私が作りたいものを作り、それを見てほしくて開いた個展。言ってしまえばエゴの塊です。
それでも、見てくださった方の琴線に触れるものがあればいいな、私の作ったものが誰かの生活の一部に溶け込んでくれたら嬉しいな、と思い販売していました。
展示していたのは、大小さまざまなサイズの花器を56点。
そして、そのうちの24点をこの4日間でお買い上げいただきました。
正直、こんなにたくさんの方に買っていただき、私の作ったものがお嫁に行くとは想像していなかったので、すごくすごく驚きました。
また、同時に展示していた磁器のアクセサリーもたくさん購入していただけました。
来ていただくだけでなく、こうして実際に購入していただけること。
作家にとって、これほどの喜びはありません。
購入してくださった皆さま、本当にありがとうございました!ぜひご自宅で愛用してもらえると嬉しいです。
遠くから応援してくれる方々への感謝
鎌倉駅近くのギャラリーで開催することになった今回の個展。
当然ですが、距離があったり日程が合わないなどで「行きたいけど行けない」と連絡をいただくことも多かったです。
こればかりはどうしようもないので、そうやって応援していただける気持ちだけでも十分に嬉しく思います。
中でも、オープン初日に大きな花を送ってくれた母、スポンサーのなつみとさん、学生時代からの親友。
本当に驚きました。母からは連絡をもらっていたものの、まさか他にも花を送ってくれる人がいるとは思わずオープン前から感激…
綺麗なお花と応援の気持ち、本当にありがとうございました!
ギャラリーに花のいい香りが漂っていて見た目にも華やかで、在廊している私はとても幸せでした。

母から届いたお花。思っていたより大きくてびっくり

スポンサー・なつみとさんと、学生時代の親友から届いたお花
会期中ずっと手伝ってくれた夫への感謝

Photo by. 荻嶋 義章
そして最後に。
初めての個展で前日から緊張が解けずピリピリしている私に優しく声を掛け続け、妊娠中の身であることを常に気遣い、一日中在廊している私の代わりに買い出しに行ってくれ、よく眠れるようにと毎晩マッサージをしてくれた夫。
あなたの支えがあったから、妊娠している状態でも体調を崩すことなく無事4日間を乗り切ることができました。
個展のDMを作ってくれたり、開催前から知り合いにDMを配ってくれたり、SNSで個展情報を発信してくれたり、作品の写真を撮ってくれたり…
夫に支えられて個展を迎えることができ、たくさんの方に来ていただくことができたんだなと、振り返ってみてつくづく思います。
感謝しかありません。本当に本当にありがとう。
「個展を開くって楽しい」と思えた

準備をしているときからずっと、「本当に誰か来てくれるんだろうか」「準備は十分だろうか」と、とにかく不安でいっぱいだった初めての個展。
「誰も来てくれない」「個展に来て作品を見た人に酷評される」という悪夢を見た日もありました。
だけど、いざオープンしてたくさんの人が来てくれるのを見たり、作品を見て「素敵」「可愛い」と言ってもらえるのを聞いて、やっぱり嬉しかった。
ビギナーズラックだとかお世辞だとか言われてしまえばそれまでだし、作家としてはまだまだ作品のクオリティを上げて幅を広げなければ…と思うところ。開催してみて改善点もたくさん見つかりました。
それでも今、「個展を開いてよかったな」「個展って楽しいな」と心から思えるんです。
こもって作品を作り続け、在廊して人が来てくれるのを待つ。告知はするものの、見にくるかどうかはお客さん次第。
そんな受動的なイベントだけど、いろんな人に会えて話ができる機会であり、作品を手にとって間近で見てもらえる貴重な機会でもあって。
今回たくさんの方々に来ていただけたことで、個展の楽しさを存分に味わうことができたような気がします。
大変な部分ももちろんあるけれど、本当に個展を開いてよかったです。すごく楽しい4日間でした。
これからも挑戦を続けていきたい

Photo by. takumi YANO
私はもうすぐ妊娠8ヶ月。これからしばらくは、出産と子育てに追われる日々です。
だけど、今後もまた個展や展示会を開催したいと思っています。次は、今回と違った作品で。
イメージもすでに湧いていて(個展期間中にまた作りたいものが出てきた)、出産前にテスト品を作り、産後、本格的に作品作りをしていけたらいいなと考えています。
産後どうなるのか想像はできないけれど、私は私の人生で挑戦を続けていきたい。
なんの取り柄もなかった普通のサラリーマンだった私が、「楽しい!」という気持ちだけで進んだ陶芸の道。
29歳で進路を変えて再スタートした人間が、どこまで行けるのか。
そして、陶芸という手法でこれからどんな表現をしていけるのか。
子供が生まれても、私という個人の人生は続きます。やりたいことを存分にやって、後悔のない人生を送るために、これからも挑戦することをやめないでいたい。
個展を終えて、改めてそう思います。
今回の個展に関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました!
これからも引き続き、応援していていただけると嬉しいです。私はまだまだ前に進んでいきます。
ユキガオ
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