楽しく働くために必要なことは「自分に向いているかどうか」じゃない

脱サラして陶芸を始めたユキガオ(@yukigao_22)です。

「脱サラして陶芸を〜」と言うと必ず聞かれることがあります。

自分に向いていると思ったから、陶芸を始めたんですか?

 

この質問に対する私の答えはこうです。

向いているかどうかは、全然わかりませんでした

 

完全に見切り発車した人の答えですね。

だけど本当に、「向いている」とか「上手くなる自信がある」と思って陶芸を始めたわけではありません

じゃあなぜ陶芸を始めたのか?そしてなぜ2年近く続けていられるのか?についてお話しします。

 

 

キッカケはたった一度の陶芸体験

私が陶芸を始めたキッカケは、プロフィール記事にも書いていますが、愛知県・瀬戸市で行った陶芸体験です。

 

作るのが楽しかったのはもちろんですが、上の写真のように超下手

これがどれくらい下手なのかは、最近作ったものと見比べてもらえば一目瞭然です。

もちろん、自分がどこまで上達するかもわかりませんでした。

もしかしたら、最初に作ったものと同じ程度しか作れないまま終わるかもしれなかった。

あまりに上手くいかなくて、上達する前に挫折したかもしれなかった。

それでも「陶芸をやっていきたい!」と思ったのには理由があります。

 

「陶芸を仕事にしたい」と思えた

もともと、ものづくりが好きだった私。

小さい頃からお菓子づくりや手芸にハマり、高専でものづくりの勉強をし、製造業の会社に就職。

だけど、会社に入ってからは「自分の手で何かを作っている」という感じはしませんでした

日々の雑務や上司への報告、調整作業、打ち合わせ…最終的には仕入先の人たちが実際のものづくりをしているという状況。

それなりに仕事はこなせたけれど、身を粉にして働き続ける意味を見出せなくなっていました。

「楽しく働きましょう!」といくら上司に言われても、どうやったら楽しくなるのか全然わからなかった。

目の前にある仕事が自社製品づくりに繋がっているんだとわかっていたけれど、その製品自体に愛着がなかった私には、必死で働く意義が見出せなかったんです。

でも、陶芸は違いました。

陶器の器って、並んでいるのを見ているだけでワクワクするし、好きな器を買って使うと毎日の食事が楽しくなった。

そんな器を自分の手で作り出せる。そして作ったものは、自分だけでなく誰かの日常生活の一部になるかもしれない。

「これを仕事にできたら幸せだろうなぁ」

そう思ったんです。

陶器の器が好きだった私にとって、陶芸は「これなら情熱を注げる」と思う対象でした。

 

「自分に向いているか」より「自分が好きか」

自分に向いていること・できることを仕事にする方が、きっと楽なんだと思います。

難なくこなせることなら、「できなくて悔しい」って感じることもないだろうし。

だけど、楽しく仕事をしようと思ったら「向いているかどうか」より「好きかどうか」が大事だなぁと思うんです。

私にとって陶芸がまさにそう。

向いているかどうかは、二年近くやっている今でも正直分かりません。私より上手な人ばかりの世界です。

でもここまでやってこれたのは「好きだから」が原動力でした。

  • どうやって仕事にしよう?
  • どうしたらもっと上手くなれるかな?
  • もっと良いものが作りたい!

そう思えるのも、好きだからこそ。

好きなことだったら続けられるし、困難に直面しても立ち向かうパワーが湧きます。

 

「好きかどうか」は試してみないとわからない

もちろん、やってみて「やっぱり好きじゃなかった」となることもあるでしょう。

「陶器は好きだけど、作るのは好きじゃない」と感じる場合もあるかもしれません。

そうなったら陶器に関する別の働き方をすればいいだけ。陶器にまつわる仕事は他にもあります。

どんな職業でもそれは同じですよね。

ただ、やってみないと「何が好きなのか」に気づけない

私みたいにいきなり脱サラする必要はありません。別のことをしながら、いろんなことを試してみたらいいと思うんです。

どうせ働くのなら、楽しく働きたいですよね。

だったらまず「自分が好きなことは何か」、探してみるといいんじゃないでしょうか。

それでも「自分の好きなことが見つけ方がわからない!」という人は、LINE@からの質問も受け付けています。

誰かに話すことで気づけることもあると思うので、よかったら登録してメッセージくださいね。

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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