手づくり市に出店!北山クラフトガーデンで感じたオフライン販売のメリット・デメリット

ユキガオ
こんにちは、陶芸作家のユキガオ(@yukigao_22)です!

12/2(日)、京都市で開催された手づくり市『北山クラフトガーデン』に出店してきました。

実は、自分ひとりで申し込んで手づくり市に出店するのは初めて。

以前に知人のブースの隅で販売させてもらったことはありますが、それだとどうしても「自分の色」が出せないんですよね。

京都・手づくり市に初出品!売れるお店にする3つのポイントとは?

2017年4月5日

そこで今回は私だけのお店として出店。

丸一日、店先に立って作品を販売していて気づいたのは…

  1. 初めての手づくり市出店で売るのは難しい
  2. オフラインだからこそ得られるものがある
  3. ただし効率を考えるとオンラインが優勢
  4. どこで売るか?マーケットを考えるのが大事

という点。

それぞれについて説明していきます!

 

 

北山クラフトガーデンとは?

北山クラフトガーデンは、京都・北山にある「府立陶板名画の庭」で開催される手づくり市。

 

普段は100円の入園料がかかる場所なのですが、クラフトガーデンが開催される日に限り無料で入場することができるようになります。

そのため、陶板名画の庭を見にくるお客さんも多い様子。

ハンドメイド品のお店が60店舗ほど並ぶほか、キッチンカーやオカリナの生演奏などもあってのんびり楽しめる手づくり市です。

出店料は3,000円で、机や椅子などの備品レンタルも可能です。私は机と椅子をレンタルしました。

 

初出店の結果は赤字…手づくり市の難しさを実感

まず結論から言うと、一日出店した結果は赤字でした。

出店料や備品レンタル、今回のための備品購入、交通費などでかかった経費分さえ売り上げることはできず、非常に悔しい一日に。

素通りしていく人々を眺めながら

「なぜ売れないんだろう」
「可愛い、と言った人はなぜ買わないんだろう」
「どんな声かけをすべきだろう」
「私のお店には何が足りないんだろう」

といったことをずっと考え、売れない理由として思い当たったのが以下の3点。

  1. 装飾や備品が不十分だった
  2. 購入の後押しが足りなかった
  3. 顧客層のリサーチが足りなかった

大前提として、無料で入場できる手づくり市にくる人たちは何かを買うために来ているわけじゃありません

その場所に行きたかっただけかもしれないし、お散歩のついでかもしれません。実際、犬を散歩させている人も多かったです。

ほとんどの人が購入意思のない中、何者かもわからない人間が売っているハンドメイド品を買ってもらうのは難しいですよね。

その上

  • 素人感のある装飾
  • 今ここで購入しなければならない理由がない

となると、購入してもらえるわけがない。

さらにお客さんは親子連れや年配の方が多かったので、20〜30代女性向けのアクセサリーはなかなか手に取ってもらえませんでした。

私の隣で子供向けニット帽を販売していたお店はよく売れていた様子なので、顧客層にあったラインナップと季節感が大事ですね。

一度も北山クラフトガーデンに行ったことがなかったので、そのあたりのリサーチが足りなかったなぁと反省しました。

手づくり市の事前リサーチについては、こちらのnoteがめちゃくちゃ参考になるのでおすすめです。(読んでいたにもかかわらず実践できなかった…反省)

 

 

手づくり市に出店するメリット・デメリット

もちろん、手づくり市に出店するメリットもあります。

それは

  • 出店者同士の交流ができる
  • お客さんの反応を見ることができる
  • 実物を見てもらうことができる
  • 委託販売先が見つかる可能性もある

といったところ。

オープン前に他のお店へ挨拶に行くと、気さくに話してもらえましたし、これまでの出店経験なども聞かせてもらえて勉強になりました。

お客さんがどんなものに興味を示すのかも、目の前で知ることができます。

私の作品を買ってくれた旦那様が、その場で奥様にプレゼントされるのを見てほっこりしたり。

また「写真と実物では雰囲気が違う」と言われることもあるので、実物で判断してもらえるのもメリット

あとはたまに、「私のお店に置いて売りませんか?」という委託販売の声がかかることもあるそうです。これはオフラインでの偶然の出会いがあってこそ。

逆に、出店のデメリットはこちら。

  • 客足は天気や時期に左右される
  • 一日中拘束される
  • 赤字になる可能性も大きい
  • 在庫を抱えるリスク
  • 什器や備品の購入が必要

北山クラフトガーデンは雨天決行ですが、雨だとお客さんが少なくなるのが通例。こちらも雨の中の出店は疲れます。

売れるかどうかがまったく見えない中での出店なので赤字も覚悟。余れば在庫を抱えることになります。

何より一日中その場にいて店番をしなければならず、その時間に他の作業がほとんどできないのがとてももったいなく感じました…

お客さんの反応を見たり、声をかけたり、他のお店をリサーチしたり…といったことはできますが、それ以上の作業はできませんでした。

今回はテントなしで出店しましたが、天気のことも考えてテントを準備する場合、重い荷物を運んだり設営したりする大変さもあります。

メリット・デメリット両方ありますが、個人的にはデメリットの方が大きく感じられました。

 

自分に合ったマーケットを選ぼう

私は普段、ネットショップでの販売がメイン。

Twitterインスタグラムで発信をし、その中で私の作品に興味を持ってくれた方がネットショップから購入してくれます。

そんな私にとって、オフラインで「何者かわからない」状態で作品を売るのは非常に難しいなと思ったのが率直な感想です。

ネット販売は、他の仕事をしている間にも注文を受けることができるという嬉しさも。圧倒的に効率がいい…

逆に、インターネットやSNSで発信することが苦手な人にとっては、手づくり市で直接見てもらって買ってもらうほうが簡単なのかもしれません。

まだ初めての出店なので「手づくり市は不得意」と決めつけるのは早いかもしれませんが、自分の得意な分野・マーケットで販売するのが近道だと思います。

 

今回の反省を活かしてリベンジします!

正直、途中で心が折れそうになるくらい辛かった今回の出店…

ですが、気づきや学びがかなり多かったので、これを実証実験するためにも再度チャレンジします!

北山クラフトガーデンは次回3月に開催予定。

少なくともそこまでに不足していたものを準備し、自分の考察がどれほど当たるのかを検証してみます。

その結果もブログで報告したいと思いますので、ぜひTwitterやLINE@をフォローしてチェックしていてください!

引き続きネットショップでの販売にも力を入れていくので、ネットショップもチェックしていてもらえると嬉しいです!

 

ユキガオ

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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