こんにちは、ユキガオです。
タイトルの通り、11月2日(木)〜5日(日)の4日間、夫と二人展を開催します。
場所は鎌倉駅から徒歩5分のギャラリー『HUG FOR ___ .』さんです。
「生きるということ」 矢野拓実 写真展/矢野由起 陶芸作品展 2023.11.2 Thu – 11.5 Sun
私が前回個展を開催したのが2020年2月。
3年半ぶりの展示となりました。
今回の展示に向けた思いなどを書いてみたいと思います。
展示のテーマは「生きるということ」

生きるということ――
壮大なテーマですよね。
テーマを決めたのは夫なのですが、私もそれに沿って作品を作っています。
私にとって「生きる」を考えたとき、切り離せないのは息子の存在です。
無の状態から生命が誕生するという神秘。
それこそ「生」の象徴だと思います。
昔、プラネタリウムで宇宙の話を聞いたとき、「人間の生きる時間はなんてちっぽけなんだ」と感じたことを今も鮮明に思い出します。
人間含めすべての生命体は、生まれて自分のDNAを残して死ぬ。
宇宙のなかのほんの一瞬、ちっぽけな存在の私たちにできることは、それだけ。
その繰り返しが「生きる」ということなんだな、と。
だから私にとって息子は「生きる」ことの象徴。
不完全で、誰一人同じ人間なんていない。
そんな私の「生きる」を、「生きる」ための食事に使う器で表現できればと思っています。
丸っこくて愛らしい、両手で包み込みたくなる器

息子はまだ3歳なので、あらゆるフォルムが丸いんです。
頬も、お腹も、いろんなところが丸くて愛らしい。
私にとっての「生」の象徴は、角張っておらず、丸い。
それが今回の器のイメージです。
器には、角張った形のものや、直線の印象が強いものもあります。
端正で、どこか無機質。
それはそれで、かっこいいとかオシャレとか、そういう印象を与えます。
だけど私が作りたいものは、そうじゃないなと思った。
丸くて、愛らしくて、見ていると「均一じゃないから愛おしい」と思えるような器。
だけどそれはクオリティが低いということではなくて。
持ちやすさ、使いやすさを考えたうえで、どこかに自然な不均一さが残るといいなと。
作為のない、世界にたったひとつの器。
そんな作品を、10月20日の現在も作っている真っ最中。
ぜひ11月2日〜5日のどこかで足を運んでいただけたらと思います。
すべての日程、すべての時間、二人とも在廊予定です。
金曜と日曜は息子もいます。
子どもと一緒に楽しめる「お絵描きワークショップ」も予定しています。
陶芸用のクレヨンで、器に絵を描いてもらい、後日焼いてお送りするというものです。
お子さんがいらっしゃる方は、お子さんも一緒にお越しいただけると嬉しいです。
ユキガオ
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