
こんにちは、ユキガオ(@yukigao_22)です。
最近、Webライターという職業がちょっとずつ広まってきましたよね。
クラウドソーシングや、大手Webメディア、自分で立ち上げたメディア…
いろんな場所でいろんなWebライターさんが記事を書いてお仕事している今。
こんな不安、ありませんか?
- 書いてもなかなか読まれない…
- どう書いたらバズるのかわからない…
- そもそもライバルが多すぎる…
そんなWebライターにとって憧れの存在でもあるのが、塩谷舞さん(@ciotan)。

塩谷舞(Mai Shiotani)
milieu編集長。1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学 美術学部 総合芸術学科卒業。大学時代にアートマガジンSHAKE ART!を創刊、展覧会のキュレーションやメディア運営を行う。2012年CINRA入社、Webディレクター・PRを経て2015年からフリーランス。執筆・司会業などを行う。THE BAKE MAGAZINE編集長、DemoDay.Tokyoオーガナイザーなども兼任。 Twitter | Instagram | Facebook
自身のメディア「milieu(ミリュー)」を立ち上げ、バズる記事を連発する塩谷さんは、3万人のフォロワー(2017年11月11日現在)を持つインフルエンサー。
今回、塩谷さんによる「ライターは文章書くだけが仕事じゃない」というテーマの講演会にいってきました!
文章を書くだけが仕事じゃないなら、一体何をすればいいのか…
その辺りを詳しくお伝えします!
Webライターはレッドオーシャン

誰でも割と簡単に始められるのが、Webライターという仕事のいいところ。
当然、その分たくさんのライバルが出現します。
特に…
- クラウドソーシングで文字単価◯円といった仕事をするライター
- 入りやすいWebメディアでのインターンライター
この辺りはすでにレッドオーシャン(=競争の激しい市場)なんだとか。
今は人類総メディア時代なので、クラウドソーシングやwebメディアのインターンからライターになるのは既にレッドオーシャン。
ライバルは同業者ではなく何かしらの専門家(でありインフルエンサー)の人たち。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
これから求められるライターとは?

じゃあそんなWebライター界で必要とされる人材ってどんな人なのか?
これからニーズがあるライター👇
☑︎コアな分野の解説ができる
→マツコの知らない世界みたいな☑︎オリジナルの情報源を持ってる
→トレンドを追うだけではNG☑︎情報の流通ができる
→営業までできる人☑︎しっとり系
→企業のブランドイメージを守れる人#デジハリしおたん pic.twitter.com/0qbDEvkbou— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
つまり、
- 誰にでも書けて
- 誰でも情報を入手できて
- ただ面白おかしく書くだけ
のライターは淘汰されてしまうということ。
オリジナリティや営業力まで必要なんです。
今、コンテンツを作る側に足りてないのは営業・配送・販売の部分。
それをやらずに「いいもの作っても読まれない…」と言うのは、無人島でお祭りをやって「誰も人がこない!!」と言っているようなもの。
コンテンツは、届いて初めて価値となる。#デジハリしおたん pic.twitter.com/vcY1CQTbB7
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
また、ライターとして必要最低限やっておくべきこともあります。
取材をする側として最低限気をつけるべきなのは
☑︎記事として形をなすものにする
☑︎誤字脱字はしない
☑︎ある程度広める力を持っておくこれを気をつけなければ、取材した相手との関係もうまくいかなくなる。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
ライターとしてやるべき仕事はたくさんあるけど、特に重要な仕事は…
☑︎撮影資料作り
☑︎レタッチ指示書作り
☑︎デバッグ
☑︎全SNSで拡散
☑︎反響レポート作成、共有(GA、SNSでのコメント)#デジハリしおたん— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
「反響レポート」は、作っている人少ないんじゃないでしょうか?(むしろいない…?)
塩谷さんは、
- どれだけの人に読まれたか
- どんなコメントが付いたか
などを、Google AnalyticsやTwitterを使ってレポート形式にまとめたものを「反響レポート」と呼んでいます。
こういうものを作ることで、自分の仕事を評価してもらったり次の仕事につなげたりできるんですね。
しおたんさんは、拡散してレポート書くまでが「納品」だと考えているから、PV数は必ずチェックする。
(数字を見ないで記事を書くのは、目隠しして書くようなもの⚠️)
バズの目安は3万PV。最低3000PV以上は狙う。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
↑ちなみに塩谷さんは、最低1万PVが目安。オウンドメディアを始めた方は3,000PVを目安にするといいんだそう。
読まれる記事を書くコツ
塩谷さんが話された「読まれる記事を書くコツ」は大きく3つ。
それぞれについて説明します。
①読者の幅を広げる
ものごとをストレートに伝えると、狭い世界には伝わるけど拡散は見込めない。
広く一般の人たちに興味を持ってもらえるよう、話を広げることが大切。(それをタイトルにも落とし込む)
たとえばこの記事👇https://t.co/b1n6lm58qA#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
固有名詞をタイトルに使うと、届く相手が限定されてしまう。(第一弾、第二弾…というのも同様)
いかに裾野を広げるか、と考えてタイトル付けする。
たとえばこの記事👇https://t.co/vtfsxltEbA#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
タイトルを見た人に、「これ、自分のことかも…?」と思わせることが読まれる記事の第一歩。
そのため、タイトルには世間のマジョリティに響くようなフレーズを入れるといいようです。
②読者の状況を想像する
お出かけ記事はテンション高いものが多い…
👉でも読む人はテンション低い可能性が高い。
読む人の状況を想像して記事を書くと共感されやすい。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
取材によって書きたいことが溢れてくるが、それは些細なことであることが多い。
読まれる記事にするためには👇
☑︎事前取材の内容を入れるなどして、誰にも響くようメリハリをつける
☑︎ズバズバ言ってくれる一般人に読んでもらって意見をもらう#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
ライター自身が書いている状況・テンションと、読者が読むシチュエーションは違うもの。
だから「このメディアの読者は、どんな状況で読むかな?」と想像して書くことが大切。
ベッドで寝転んでのんびり読む人に、いきなり「超楽しい!!めっちゃ最高!!!」みたいなテンションの記事は読まれないよね、ということです。
③アイキャッチ画像で目を引く
もっともクリックされやすいアイキャッチ画像は「知り合いの顔」。
インターネットを見ている人の視野は意外と狭い。
ツイッターカード、Facebookでそれぞれ画像を変えるのも効果的☝️#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
Googleアースでもっとも見られている画像は、自分の家の近くなんだとか。
つまり、人の視界は自分の身の回りくらいしかないわけです。
記事を読むにしても、全く知らない場所の風景がアイキャッチになっているより、知ってる人の顔写真の方がクリックしたくなりますよね。
インタビュー記事を書くときのポイント
ライターとして仕事をしていたら、誰かのインタビュー記事を手がけることもあります。
そんな時に気をつけるポイントや、参考になる記事がこちら。
インタビュー記事を書くとき、距離感があるインタビューは読む人が限定的になる。(その人に興味がある人だけ、に)
お互いの視点を同じにして共感性を持たせると、たくさんの人に読んでもらえるようになる。
その代表記事がこちら👇https://t.co/6nDkah41a4#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
インタビューのポイント☝️
☑︎「熱弁しないこと」も相手の魅力として記事を作り上げれば、多くを語らない相手でもOK
☑︎↑そういう記事なら、前段でその人の魅力・すごさを伝える
☑︎相手のニッチなネタ語りもぎゅっとまとめて載せると、拾ってもらえることも◎#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
インタビュー記事で、読みやすくするコツ👇
☑︎文字起こしの時、言葉全てを書かない(編集する)
☑︎インタビュー相手の言ったことを否定して文章にメリハリをつける
☑︎インタビュアーは無知という前提で書く#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
インタビュアーは読者の代弁者でもあるので、詳しすぎると読者が疎外感を感じてしまうことも…
だから「取材の時には下調べで詳しくなっていたとしても、記事に出す時には読者目線のスタンスの方が良い」というのが塩谷さんの考えなんです。
インタビューを多く手がける塩谷さんの記事は、どれもすごく参考になります。
影響力を高めるには?
今、Webライターにも影響力が求められています。
拡散力をつけて、多くの人に届けることで初めてその記事は価値をもつんです。
それはSNSのフォロワー数も関係があるので、増やす努力も必要。
ツイッターでまずフォロワー1000人にする方法👇
☑︎自分じゃなくてもいいような発信はしない(そういうのはサブアカで)
☑︎自分はどんな情報を発信するアカウントなのか明確にするということを割とストイックにやる。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
拡散させることを考えたら、インフルエンサーの力を使うのもありです。
それが結果的に次の仕事につながることも…
しおたんさんは、インフルエンサーがいる会社などを取り上げた記事がバズった。
👉その後、同様にイベントレポを上げる(当日中に)ということを連発。
👉結果、レポ記事を書く依頼がどんどん届き退職。#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
趣味でやり続けたことがバズったことで仕事につながることもある。
たとえばこの方👇https://t.co/TRSXQXE7Me
しおたんさんのイベントレポも、はじめは無料でやり続けたこと。(そこから仕事に)#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
かといって、炎上してバズらせるのは考えもの。
しおたんさんは、極力炎上しないよう気をつけて記事を書いている。
その炎上対策は…
☑︎「炎上しているものを叩く側」として検証しに行くスタンスで書く
☑︎炎上しそうなものは、批判的なタイトル・リード文を入れる#デジハリしおたん
— ユキガオ (@yukigao_22) 2017年11月11日
要するに、影響力は一日にしてならずということです。
自分のコンテンツをより多くの人に届けたいと思ったら、地道にコツコツ影響力をつけていくこと。
Webライターは届けるまでが仕事

今回のセミナーの副題「ライターは文章書くだけが仕事じゃない」に対して、じゃあ何をすればいいのかという問い。
その答えは、
- 念入りに事前準備して
- 読みやすく書いて
- 全力で読者に届けて
- その結果をフィードバックすること
ということなんじゃないでしょうか。
今の時代、「書いてハイ終わり」では誰にも届かないコンテンツを量産することになってしまう。
コンテンツを生み出す人にとって、そんな寂しいことってないですよね。
いいものを作ったなら、それをしっかり届けること。
それがWebライターに必須の仕事なんだと、このセミナーで学ぶことができました。
Webライターの方、これからWebライターになる方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、ライターのヒトミさんのセミナーレポは、ご本人の考察が素晴らしくて読み応えがあるので合わせてどうぞ!
塩谷さん、ありがとうございました!!

ユキガオ
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