
こんにちは、通信制大学で陶芸を学ぶユキガオ(@yukigao_22)です。
通信制なので基本は自宅学習なのですが、『スクーリング』という定期的に大学へ行って受ける授業があります。
↓こちらの記事では、スクーリングの面白さについて書きました。
たくさんの人たちと出会い、刺激を受け、多くの学びを得られる機会。
本当に入学して良かったな、と感じています。
もちろん楽しいばかりではない
スクーリングは私にとって貴重な機会で、毎回行くのがすごく楽しみ。
だけど、「楽しい」とばかり言ってられないこともあります。
みんなと一緒に授業を受けられるなんて楽しそうじゃん!
もちろん楽しいよ。話をするのも、一緒に作るのも、新しいことを学ぶのも、楽しい。
だったら何が大変なのさ?
作ることは、やっぱり大変だよ。それに、クラスメイトの作品に圧倒されちゃって落ち込むこともある
私は今年の3月に陶芸を始めたばかりの初心者です。そして芸術について学ぶのも、中学校の美術以来。
だから今、大学で学んでいる陶芸の技法はどれも初めて。先生のデモンストレーションの見よう見まねで作ります。
以前、「陶芸とスポーツは似ている」という話をしました。
つまり、いきなり初めてで上手くできることはほとんどない。私も、初めてやる技法は上手く作れないんです。
でね、
できないと悔しい!
できなくて当たり前だからって「できなくてもいいや」って思えないんですよ、これが…
最初に見たデモンストレーションで、「こんな風に作れるんだな」ってイメージしちゃう。
だけどいざやってみたら全然その通りには作れない。
なんとか形にしようと必死でやっている間は
もう、作れる気がしない…無理だ…
でもちゃんと作りたい!どうしたらいいんだ!!
という具合にひたすら葛藤するんです。
自分で自分と闘っているこの時間は結構辛いです。
周りの人に圧倒される辛さ
「陶芸とスポーツは似ている」からこそ、センスが良くてすぐにコツを掴める人もいる。
そして長年やっている人(=経験者)ほど上手くできて当たり前の世界。
通信制大学では、いろいろな経歴の人が学んでいます。
私がいる陶芸のクラスも、入学と同時に土を触り始めた初心者がいれば、著名な陶芸展で入選しているような人もいる。
そんな人たちと同じ授業を受けるので、上手に作る人たちを見ると圧倒されます。
こんなに綺麗に作れるんだ!こりゃ凄い!
って。
さらに、技術だけじゃないのが難しいところ。芸術性も求められるので「発想力」が必要なんです。
作るものだけ決めてあるんですが、どんなテーマでどんなデザインにするかはその人次第。
ありきたりだったりテーマとデザインが一致しないものなんかは、合評(合同で先生から評価を受ける場)でボロボロに批評されます…
でも中には、発想が飛び抜けている人や、深いテーマ性を持たせているものを作る人がいます。
そういう人たちを見ると
何この発想!どこから湧いてくるんだ!
って驚くし感動します。それと同時に、自分の発想力の乏しさにがっかりもする。
批評されると正直凹む
スクーリングで先生から批評を受ける場があるんですが、そこでは
この装飾は要らなかったと思いますよ
そのテーマに対してこの作品は完成度が足りないね
とか色々言われます。
もちろん「良かったです」とか褒められて終わってたら批評してもらう意味がないし、得られるものもない。
だから批評してもらって自分に足りないところを見つけられるのが、すごく有難いんです。
でも自分が「いい」と思って作ったものを「こうしない方が良かった」「この形はテーマとちょっと違う」とか言われると凹む…
さらに他の人の作品について
この加飾をして正解だったと思いますよ
面白い形だね〜
なんて言われているのを聞くと、余計に悲しくなってきます。
自分の力の無さを、ただただ実感するんです。
大学は自分が成長できる場所

批評を受けたり他の人の作品を見ると、「次はこうしよう」「こんなものを作ろう」と思える。
だからスクーリングを受けた後は、すごく創作意欲が湧きます。(疲れ果ててますけど…)
批評されて凹むのは確かなんだけど、それによって次の作品が良くなっていくのは事実。
自分自身の力は、スクーリングを重ねるごとに着実についてるんです。
それに、自分が思ったような形になった瞬間は本当に嬉しいです。
苦労して作り上げてるからこそ、その作品が可愛くて仕方ない。
そういう気持ちを繰り返しながら、発想力や技術を身につけていける場所が、この大学なんだなと感じています。
「大学は行く意味がない」という意見をたまに目にしますが、私は全然そんなことないなと思っています。
特に通信制の大学は、年齢も経歴も様々な人が集まるからこそ得られるものがある。大変なことは多いけど、やっぱり面白い。
私はここで、もっともっと成長したいなと思ってます。
ユキガオ
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