

大人の趣味として人気のある陶芸。
そこでまず取っ掛かりとなるのが陶芸体験だと思います。
ただし、陶芸体験でできる範囲は限られています。
そこで「もっとやってみたい」と思った時に向かうのが陶芸教室。
かつて私も陶芸教室に通っていました。
とは言っても、いきなり陶芸教室に通うのってちょっと勇気がいりますよね。
そこで、実際に通っていた私が考える「陶芸教室のメリット・デメリット」をお伝えします!
陶芸教室ってどんなとこ?
そもそも陶芸教室とは、「先生に教わりながら陶芸の作品を作る教室」のこと。
「陶芸教室」で検索をすると、こんな写真が出てきます。

もちろん教室によっては雰囲気が全然違いますが、だいたいこんなイメージ。
仕組みは地域や教室で色々なのですが、教室代(受講料)を払って教えてもらう、習い事の一種です。
陶芸の場合は材料(陶芸の土)が必要なので、土を購入しないといけない場合はそのお金もかかります。
また、作ったものを焼いたり釉薬(表面のコーティングをしているもの)をかけるのに、「焼成費」がかかる場合もあります。
道具は、その教室にあるものを使わせてくれる場合が多いです。入会金が必要な教室なら、道具をくれることもあります。
つまり、体とお金さえ持っていけばできる習い事、それが陶芸教室です。
陶芸教室に通う4つのメリット
私も通っていた陶芸教室。とっても楽しくて、いつも行くのが楽しみでした。
まずはそのメリットを4つ挙げたいと思います。
①先生からアドバイスがもらえる
作り方が分からなかったり、うまく作れない場合にアドバイスがもらえます。
教室というくらいだから当然ですけど、作ってて困ったら先生に聞けばOK。
もちろん、全く陶芸をやったことがない人なら一からつきっきりで教えてくれます。
自分一人である程度できるようになったら、必要な時にアドバイスをもらうだけという形になるでしょう。
初心者のうちは、作り方のコツをどんどん聞けることって大切。
自分が作ったものに対して「もっとこうした方がいい」という批評をしてもらえるのも有り難いです。
②色んな人と知り合える
教室には、生徒が何人かいるものです。その生徒同士で仲良くなれます。
色んな職業の人や、色んな経歴を持った人たちと知り合えることが楽しいんです。
陶芸教室って、基本的に和気あいあいとしてるんですよ。ピリピリしてる教室ってほとんどないです。
静かにしてなきゃいけないわけじゃないから、作りながらお喋りしてもOK。
仲良い人同士だと、連絡先を交換して一緒に出かけたりすることも。
同じ趣味を持っている人同士だから、気も合うんですよね。
③陶芸に関する情報が入ってくる
「○○で手作り市やってるよ」とか「今度、こんな個展があるよ」といった情報が入ってくるのも陶芸教室のメリットです。
全くの初心者の場合、そういった情報すら持ってないことがほとんど。
なので、長年やってる人たちからの情報を元に色々な場所へ出かけると勉強になります。
私も、それで京都の手づくり市に行ったり、個展を見に行ったりしてます。
④窯や道具が揃っている
初心者に限らず、持つのが難しいのが窯・電動ろくろ・多種の釉薬だと思います。
もちろんお金があって敷地が広ければ別ですが、通常はそんな広いスペースなんてありません。
アパート暮らしだったり、窯を置く場所も買うお金もない場合は、一人で作品を作るのがとても難しい。
そもそも焼かないと使い物にならないのが陶器なんです。
焼かなければ電動ろくろがなくても作れるし、釉薬だって限られた種類だけなら狭い家でも持つことはできます。
でも、窯はなかなか手に入れにくい。そして扱い方も難しいです。
なので私は、自宅で作ったものも陶芸教室で焼かせてもらってます(有料で)。
それを許可してくれる教室ならいいのですが、NGな場合もあるので事前に確認しておいた方がいいです。
陶芸教室に通う3つのデメリット
ここまでは陶芸教室に通うメリットやその有り難さについてお伝えしてきました。
ですが、メリットもあればデメリットもあるのが世の常…
ということで、陶芸教室に通うデメリットを説明します。
①お金がかかる
もうね、これ!!
教室代に焼成費に土代…なかなかなものです。
教室代は、本当に地域差があります。街中にある教室は、教室代が高い傾向にあります。京都もしかり。
私が通っていた愛知・瀬戸の教室は良心的な金額でした。
どんな習い事をしてもお金はかかるものなので、仕方ありません。
陶芸は、教室で作ったものを自分で使うことができるのが救いですね。

②教え方が先生によって変わる
いくつかの教室に通うと分かりますが、教室によって教え方は違います。
それは、先生自身がどうやって学んだかが違うから。
陶芸をやるのに資格なんてないから、どこか学校を出ないといけないわけでもないし、人それぞれで作り方も変わってくるんです。
正解なんてないけど、ある程度の理論はあるから、できればちゃんと学校で勉強してる先生の方がいいんですよね…
先生の経歴なんて分からないから、こればかりはどうしようもないです。
③作れるものが限られてしまう
必要な道具や材料は、陶芸教室にあるものを使わせてもらいます。
だから、教室にない釉薬とか土を使ったものは作れないんです。
あと、窯によってできる焼き方・できない焼き方があるのでそれも教室次第。
先生によっては「こんなものは普通作れない」と、作り方を制限されることもあります。
初心者ならそれで十分だと思いますけどね。
もっと色々なものを作りたかったら、他の方法を選ぶしかありません。(アトリエを持つとか貸し窯を借りるとか)
あと、教室の都合で焼くタイミングが左右されるのも辛いところです…
窯を炊く場合、燃料費(電気代やガス代など)がかかってしまうので、できるだけたくさんの作品を一度に詰めて焼きたいんです。
そのため作品が足りなければ「まだ焼かない」と判断されてしまいます。
自分の希望するタイミングで焼いてもらうのは難しい、と覚えておいてください。
陶芸を始めたいなら教室に通おう
陶芸を始めようと思ったら、陶芸教室 or 学校 or 独学という選択肢があります。
だけど正直なところ、独学はかなり厳しいです。
初心者向けの本もあるけど、感覚とかコツまで全部は伝わらないんですよね…(私はこの本も参考にしていますが)
体系的に学ぶなら訓練校や大学がオススメです。それはもう間違いない。
でも「趣味でいい」「学校に通うのは時間的に無理」という人も多いでしょう。
だったら陶芸教室に通うのがベストです。
通っていくうちに、他のことを学びたくなったら学校に行けばいい。
私は通信制大学にも陶芸教室にも通ってますが、どちらもメリットがあると思ってます。
目指す場所や、自分がやりたいことによって最適な場所を探してみてください。
陶芸はとっても楽しいものなので、無理なく続けられる方法を見つけられるといいですね!
ユキガオ
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