
こんにちは、通信制大学で陶芸を学ぶユキガオ(@yukigao_22)です。
これまで全く興味もなく、大河ドラマで見かけるくらいだった「茶道」。少し前も千利休が登場してましたよね。
実は大学で学ぶ機会があって、最近少し勉強しています。その中で、非常に心打たれた考え方があったので紹介したいと思います。
「この会は二度とない」というもてなし方

「一期一会」という言葉がありますよね。よく「この出会いは一期一会だ」と使ったりしませんか?
この言葉の意味を見出したのは、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼だと言われています。
井伊直弼も茶人であり、茶の道を極めた一人。
その井伊直弼の著書『茶湯一会集』で、一期一会という言葉が出てきます。
そう、元々は茶道で使われていた言葉なんですね。
「会」とは茶会のこと。この日の会は二度とないから、一生に一度だと思って心を尽くしましょうという茶道の教訓として「一期一会」が使われています。
しかし、その会を特別なものにしたいからと言って、道具や飾りを変えてみたりする試みはNG。
道具も点前も普通にしていても、心を新たにすることが重要。それこそが茶道のもてなしなんだそうです。
何事も「一期一会」と思って向き合う
小難しい話のように聞こえますが、これって普段の生活でも同じだと思うんですよね。
いつも通り淡々と同じことを続ける中でも、自分の心の持ち方をどうするかが大事なんじゃないかなって。
例えばブログで生計を立てたいと思っているなら、日々淡々とブログを書く。陶芸で生計を立てたいと思っているなら、日々淡々と制作をする。
「同じ日は二度と来ない」「同じものを作る瞬間は二度とない」と思いながら過ごすことで、より良いものを生み出すことができる。
そう思ったんですよね。
何か新しい試みをすることや、新しい人に出会うことだけが「一期一会」じゃなくて、人生の全てが「一期一会」だと思えば、出来るものは常にアップデートされたものになる。
それが自分自身の成長にも繋がるし、受け取る相手(茶道で言えば客人)への礼儀なのかなぁ、って。
一瞬の積み重ねが人生になる
ブログを書いていると、他の人がどんなブログを書いているのか気になりませんか?
この記事でも書きましたが、人気者や才能溢れる人を見て羨ましくなったり落ち込んだりすることはあると思います。
陶芸をやっていてもそう。
好きだから色んな人の作品を見るけど、見るたび自分の力不足に打ちのめされたりします。
だけど、大事なのは「自分は何をしたいか」なんですよね。
やりたいことがあるのなら、日々それを淡々とやっていくしかないんです。
もちろん、何も考えずにやっていてもダメ。
なんとなく惰性でやっていても、生み出すものは何も変わらないから。
ブログならその読者、陶芸なら使う人に対して失礼でしかない。
常に目の前のものに対して「この瞬間は二度と来ない」という心持ちで向き合うことで、その時の自分のベストを尽くせる。
その繰り返しが、結果的に人生を大事にすることになるんじゃないかなと思います。
新しいものが全てではない
やるべきことが見えていても、人ってつい飽きちゃうんですよね。そして新しいことに目を向けてしまう。
だけど、一期一会の本当の意味を知った時にこう思ったんです。
飽きるってことは、自分の心が何も変わってないってことだ
やっていることがいつも同じだと考えているから飽きるのであって、「毎回が特別だ」と考えていれば飽きるはずなんかないんですよ。
古いものを捨て去って新しいものを取り入れるのは簡単だし、その瞬間は面白くて人目も引くかもしれない。
だけどそれも、いつかはまた飽きる。
結局は、何をやっても自分の心の持ち方次第なんじゃないかなと思うんです。
日々繰り返すことに対して心新たに向き合えなければいつまで経っても同じ。
自分の心をアップデートできなければ、ただ同じことを繰り返して「消耗する人生」になってしまう。
そんな風には生きたくない。だからまずは、今やれることを日々大切にしたいと思います。
その中で感じたこと・考えたことをこうしてブログに綴ることで、自分の心の変化に気付けていけたらいいな。
ユキガオ
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