
こんにちは、通信制大学で陶芸を学ぶユキガオ(@yukigao_22)です。
私は29歳で会社を辞め、陶芸を学び始めました。陶芸を始めたのは今年の3月なので、もうすぐ7か月が経とうとしています。
陶芸って、最初からそういう学校に行って職人になるか、リタイア後に趣味でやるってイメージだよね。始めるの、中途半端じゃない?
確かに、この歳だと弟子入りの年齢制限に引っかかったりするし、もっと早く始めてれば今頃もっと上手に作れてたかもね
やっぱり始めるのが遅かったってことかな?
ううん、私はそんなことないと思ってる。むしろ、このタイミングだから始められたのかも
大学には祖母と同年代のクラスメイトがいる
通信制とは言っても、月に1回くらい大学で授業を受けます。
これがもう、びっくりするくらい年齢層が幅広い。18歳で入った子もいれば、リタイア組もいる。(むしろ私くらいの世代が少ない)
中には70代半ばの女性とかもいるんですが、私のおばあちゃんと同じ歳くらいなんですよ。
私のおばあちゃんはケガが原因で一人じゃ歩き回れないないんですけど、その女性は関東から関西まで遠路はるばる来てるんです!!もうそれだけですごいよ…
その上、陶芸は初心者らしい。
その歳から新しいことを学ぼうとする意欲に感服です!!
何かを始めるのに年齢は関係ない

中国の画家・黄公望は、元時代の有名な水墨画家。後世に広く影響を与えるほど素晴らしい画家です。その人は、50歳で絵を描き始めたそう。
そして80歳で生涯の最高傑作と呼ばれる作品を描いたんです。それも3年がかりで!(『富春山居図』でググってみてください)
歴史上の人物とはいえ、実際に50歳という年齢から何かを始め大成した人が存在したわけだから、年齢って関係ないんだなぁと思わせられますよね。
大成したのも、きっと絵を描くのが好きで情熱を注いだからこその結果なんじゃないかな。
不安に思うことは大した問題じゃなかった
私は29歳になって、この先の人生について真剣に考えました。
私このままじゃ、会社クビになったら何もできない人間だ…
会社で学ぶことは多かったし、組織内で働く人間としてはそれなりに成長できたたと思ってます。
ただ、組織内で働く人間にしかなれなかった。
自分で何かを作ったり生み出したりできる人に憧れた。そうなりたいと思った。でもどうすればいいか分からなかった。
陶芸に興味を持った時も、正直すぐに「これを仕事にしよう」とは思えなかった。
もうこの歳だし何かを始めるにもちょっと遅いな…
そんなことを感じていたのも事実。新しいことを習得するのに時間もかかるだろうし、そもそも今からフィールドを変えるなんてできるんだろうか、って不安もあった。
だけど、いざ踏み出してみたら周りにはもっと年上の人たちがたくさんいて、みんな新しいことを学ぼうとキラキラしてた。
あ、私が気にしていたことは大した問題じゃなかったんだ
そう思えた。
自分のタイミングで始めてみよう
いざ動き出してみると、見える景色が変わるから心配事も「大したことないや」って思えたりします。
きっと、自分が常識だと思い込んでいたことはとっても狭い世界の話で、自分のいるフィールドを広げることでそんな常識は吹き飛ばされるんですね。
会社を辞めて陶芸を学び始めてから、本当にそう気付かされました。きっと会社の中にずっといたら気づけなかった。
だけど、会社にいてその間に色々な人たちを見たり、自分と向き合ったりしたからこそ今の場所があるんだとも思います。
本当に動き出すタイミングって人それぞれなんですよね。
50歳や70歳で始める人もいれば、29歳で始める私みたいな人間もいる。年齢が関係ないっていうのは、「若い」ことでも「年老いた」ことでもない。
「始めたい!」「動きたい!」って思うタイミングが人によって違うっていうだけ。だから今もし何かを「始めたい」と思っているなら、きっとそれがあなたのタイミング。
動き出すのはちょっと怖いけど、いざ踏み出せば何でもないものだったりしますよ。
ユキガオ
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