こんにちは、通信制大学で陶芸を学ぶユキガオ(@yukigao_22)です。
私が陶芸にハマったきっかけは、陶芸体験だったというお話を以前しました。
陶芸体験で作ったもの(まだ土の状態)が、きちんと器(焼き上がった状態)になったことで、その美しさに驚いたし魅力を感じたんですね。
そう、陶芸の面白さは「焼いたらどうなるか分からない」ところにあると思うんです。
陶芸には焼くと別物になる面白さがある
先日ツイッターでこんな話をしました。
陶芸は「焼いたら縮む」ので、焼く前に寸法測って焼いたあとにまた測ります。いろんな条件で収縮率は違う。どんどん作ってみよう。 #陶芸メモ pic.twitter.com/LrkQOZtyX5
— ユキガオ (@yukigao_22) 2016年10月6日
陶芸体験で味わったことがある方も多いと思いますが、完成すると思ったより小さくなりませんでしたか?
最初に「小さくなるよ」って言われてても、思った以上に小さくなった気がする。
そして更に変わるのが、釉薬をかけて焼いたあと。釉薬っていうのは、簡単にいうと土をコーティングするもの。色がついたり、質感が変わったりします。
例を見てもらいたいんですが、例えばこのコップ。

THE・土です。子供の頃の泥遊びを思い出しますね。
これを一旦焼いて、釉薬をかけたものがこれ。

どぶ色みたいで、あんまり綺麗じゃないですね…質感もマットです。
さて、それを焼いて出来上がったのがこちら。

光沢が出て、黄緑色っぽい雰囲気になりました。貫入(かんにゅう)と呼ばれるヒビも入って、THE・陶器という感じに。
他に私が作ったものでいくと、この湯のみ。釉薬がかかってます。

で、焼くとこうなる。

絵が出てきました。これは、釉薬をかける前に書いておいたものなので、beforeの写真を見ても分からない。でもちゃんと出てくるんです。
ちなみに最近釉薬をかけたこのお茶碗。

真っ黒です。でも仕上がりは…

色は全然違うし、下に描いてた絵も出てきました。
「どうなるか分からない」状態は楽しい
陶芸をやってる人には「自分が作るのではなく火が作る」という意識が少なからずあります。火(=焼くこと)によって仕上がりが変わるからです。
思ったようにいかないことも、もちろんあります。釉薬や焼き方だけじゃなく、窯に残ったわずかな金属の雰囲気で、色が全然違ったものになることもあります。
だけど私はそれが面白いと思ってます。
焼きあがって「思うような仕上がりじゃない」ってこともあれば、「思った以上に美しい!」ってこともある。
だから窯に入れる前はワクワクするし、窯から出すときはドキドキする。
頑張って作ったものが思った通りにならないのは辛いけど、思ったようにできたら嬉しいし、思ったよりいい感じに仕上がったら自分でもびっくりする。
陶芸にはそういう面白さがあります。
人生も「どうなるか分からない」からワクワクする
陶芸の面白さって、人生にもつながるなぁと思ってて。
自分の人生にも、「これをやってみたらその先どうなるんだろう?」っていう面白さがあるといいなぁって。
先が見えてるのは確かに安心なんだけど、どこかで「つまらない」と思ってしまうんですよね。明日も明後日も1年後も10年後も、なんとなく予想できちゃう。
それって、失敗もしないけど大成功もしない気がするんです。
「どうなるか分からない、失敗するかもしれないけど大成功するかもしれない」そんなワクワク感がほしい。
そして、どうせワクワクするんなら、自分の好きなことをとことんやってワクワクしてたい。そう思ってます。
「人生って何が起こるかわからない」って言いますよね。この言葉からは、天災や事故、もしくはとんでもない奇跡をイメージしがち。
でも自分で人生をコントロールして、好きなことをどんどんやってみたら、毎日「人生って何が起こるかわからない」楽しさを味わえる。
私も今、はっきり言ってどんな人生になるか全然分かりません。やりたいことはあるけど、もっとやりたいことが他に出てきたらそれもやるかもしれない。
そんな生き方をしても、自分がワクワクするんならそれでいいんじゃないかな。明日や1年後、10年後の自分に期待しながら生きていけるように。
ユキガオ
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