
こんにちは、アラサーで脱サラしたユキガオ(@yukigao_22)です。
先日、9年勤めた会社を辞めた私ですが、辞めるまでずっと「会社を辞めるのは難しい」と思っていました。同じように思っている人、いませんか?
難しいに決まってるよ!何言ってるの!
なんでそんな風に思うの?
今抱えてる仕事はどうするの?手続きだって色々あるじゃん!そもそも仕事辞めたらどうやって食べてくのさ!
確かにそういう意味では、簡単に決断できないかもしれない。だけど、辞めるのは難しくないよ
私が退職するまでの3カ月を振り返る
退職の3カ月前
まず退職にあたっては、直属の上司に話をする必要があります。
私はドキドキしながら上司を会議室に呼び出し、話をすることにしました。
急に話だなんてどうした?(笑顔)
ええ…実は実家に戻ろうかと思ってまして…
え…それって…辞めて、ってこと?(凍りつく笑顔)
あ、はい。すみません。
とまぁ、こんな感じで退職に向けての話し合いをしました。
そう、辞める理由はちゃんと説明していないんですよ。ただ「実家に帰る」とだけ言って数ヶ月をやり過ごしたんです。
「やりたいことをやるために辞めます」なんて言ったら「何考えてるんだ」と引き留められるのが目に見えていたし、私もまだはっきりと道が見えていたわけじゃないので。
会社的には、実家の話を持ち出すと引き留めにくいみたいです。ネットにも書いてありましたし、人事部の先輩も言ってました。
ということで、この後上司がさらに上の人たちに話をして、そのまま退職する運びとなりました。
それまでに何度か軽く「考え直してない?」と聞かれましたが、私の気持ちが揺るがないのを確認したら、もう何も言われませんでした。
退職の1カ月前
実は、みんなに話さないといけないことがありまして…
(ザワザワ…)
ユキガオさんが、退職することになりました
エーーーー!!!
上司とコソコソ相談してたので、みんな薄々気付いてるんじゃないかと思ってたんですが、意外とバレてなかったようで驚かれました。
ここでも「実家に帰る」という話をすると、あまり突っ込まれることもなく引き継ぎの話へ。
パンク気味なくらい仕事を抱えていたため引き継ぎ相手に申し訳なかったのですが、とにかく自分の持っている情報を整理したり、何度も打ち合わせを重ねて引き継ぐ日々…
と言いつつ、1週間前まで普通の業務もしてました。想像はしてたけど、やっぱりバタバタするものですね。
退職1週間前
いよいよ今週いっぱいで仕事納め。実際には有給を消化させてもらうので退職日はまだ先だったんですが、実質的には今週で退職。
会社への提出書類を確認したり、引き継ぎの資料をDVDに焼いたり、机の書類をどんどんシュレッダーにかけたり…ゆっくりする時間はあまりありませんでした。
それと同時に、大量のお菓子を準備して、これまでお世話になった人たちへの挨拶回りを始めました。


会えない人もいるだろうと思って、メッセージカード付きで。これ書くのが地味に時間かかりました…でも、あちこち挨拶しているうちに「送別会開くよ!」と言ってくれる人たちがいて、すごく嬉しかった。(そのあと実際に送別会があり、温かく送り出してもらえました)
引き継ぎも大詰めで、急に色々聞かれるのもこのタイミング。仕方ないですね、みんなも忙しいんだから。
退職日
会社に来るのはこの日が最後。ということで、部内の人たちに挨拶回り。(部には約600人、他の部署にも関係者がいるので数日かけて挨拶しました)
みんなびっくりしてたんですが、温かい応援の言葉を掛けてくれる人が多くて、だいぶ涙腺がやばいことに。
そんな時に「何で…!!」と涙目で訴えかけてきた同期。泣くつもりなかったのに、最後の最後で泣いてしまいました。
自分で決めたことだから後悔はなかったんだけど、9年以上一緒にいた人たちと離れることに寂しさを感じてたんだろうな。
とにかくバタバタと挨拶をし、花束をもらったりして終わった最終日でした。
退職して初めて味わう「人生を歩く」感覚
やっぱり後悔してる?寂しいでしょ?不安でしょ?
みんなと会えなくなるのは寂しいなって思うけど、後悔はしてないな。不安より、これからの人生が楽しみって気持ちが大きい
退職を告げてからあっという間の3ヶ月だったけど、大きなトラブルもなく、割とすんなり辞められるんだな〜というのが実感です。
もちろん、退職後の手続きは色々あるので面倒といえば面倒。でも、本当に辞められるんだなって自分が一番驚いてます。
何年も前から「辞めたい」と思っては「辞めちゃダメだ」「辞めたら生きていけない」って思い直してた。ずっとその繰り返し。
このままじゃ、私はただ仕事をこなすだけで年をとっていく。死んだような顔で憂鬱な毎日を過ごしていくだけだって、分かってたのに辞められなかった。
辞めたいって口だけは言うけど、私みたいに心配性で何の取り柄もない人間にはできないことなんだって思ってた。だけど、できた。辞められた。
この時初めて、自分で自分の人生を歩いてる感じがしたんです。だから、辞めたことに後悔はない。
ただ一つ後悔してるのは、みんなにちゃんと話せずに終わってしまったこと。実家に帰るとしか言わなかったから「何か事情があるんだろう」と察して何も言わずにいてくれた職場の人たち。その思いやりを踏みにじったようで申し訳ないなと思うんです。
いつかちゃんと話します。そしてその時は堂々と胸を張って「好きなことして生きてます」って言いたい。
辞めたって死ぬことはないから大丈夫
私が辞めた時の話はここまでです。
仕事を辞めるのは大変なことだと思っている人がいたら「そんなことないよ」って伝えたくて書きました。
辞めたいと思いながら過ごすことは、モヤモヤして気持ち悪いですよね。「辞めたい」って言い続けるのもなんとなく嫌だし。
だけど自分が辞めたら周りに迷惑だし、これから先の生活も心配…って思うと辞められないんですよね。実際、私がずっとそうだったし。
でも、会社は一人抜けても回るようにできてるんです。私だって、歯車の一つだった。抜けた分は、もっと大きな歯車を充ててごまかすか、別の歯車を一つ増やせばいいだけ。
それに今は、いろんなことが仕事になる時代。私も具体的な仕事を決めないまま辞めました。だけど、自分でなんとかしてやる!って気持ちがあれば大丈夫だと思うんです。
会社を辞めたって死ぬわけじゃないんです。警察に捕まるわけでもない。そう考えたら、気が楽ですよね。
私はこんな辞め方だったけど、後ろ向いたって何も始まらないから前を向きます。
不安になる夜もあるけど、楽しいこともたくさんある。そう思いながら今日も明日も生きていこうっと。
ユキガオ
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