【2018.8.18 更新】
はじめまして、ユキガオ(@yukigao_22)と申します。

1986年/長崎県生まれの31歳です。
20歳まで地元で過ごし、就職を機に愛知県へお引越し。
そして2016年、9年ちょっと勤めた会社を辞めて陶芸の道へ進むことに。
現在は京都へ移住。
陶芸作家/ライターとして活動し、このブログ「スキ、はじめました。」を運営しています。
親の言うことは絶対だと信じていた子供時代

父、母、私、弟の4人家族
…だったものの両親が離婚。ほぼ母子家庭で育ちました。
暇さえあれば本を読む子供で、あまりにおとなしいから母が「居るの?」と心配するほど。
母が料理や手芸好きだったこともあり、真似してお菓子やマスコットを作る幼少時代。
この頃から、自分の手で何かを作るのが好きでした。
女手一つで私と弟を育ててくれた母は
「勉強していい学校行っていい会社に就職すれば幸せになれるのよ」
というのが口癖。
自分みたいになって欲しくない、そんな思いから、母は自分と違う道を歩ませたかったんだと思います。
私も母の思いに応えようと必死に勉強し、高校は市内で一番難しいと言われていた高専に入学。
高専とは、5年制の一貫教育校で、当時は男女比8:2というちょっと変わった学校です。
進学校でなくわざわざ高専を選んだ理由は3つ。
- 国立だから学費が安い
- 徒歩通学できる
- 就職率100%と言われていた
母の負担をできる限り減らしたかった。
「大学に行かせるお金はない」とも言われていたので、進路選択時には迷わず就職一択。
運よく第一志望の企業から内定をもらい、無事に高専を卒業。

これで幸せになれる。
本気でそう信じていました。
希望が徐々に薄れていったサラリーマン時代

製造業のエンジニアとして就職し、愛知県へ引っ越すことに。
ずっと憧れていたその企業は、同期入社が2000人弱という大所帯。
これからどんな毎日になるんだろう?そんな希望に満ち溢れてスタートした社会人生活。
配属希望が全く通らなくて絶望したけど、「そんなもんだろう」と諦めて必死で仕事を覚える日々が続きます。
職場の人たちはみんな優しかったし、私を娘や妹のように可愛がってくれた。休日も会社の人たちと過ごしてばかり。
仕事でたくさんの企業と取引することも、億単位のお金を動かすことも、海外出張に行くことも、全てが刺激的でした。
「早く一人前になりたい」
その思いだけで必死に働いてたんです。
そんなある日の仕事中、謎の腹痛が…。出血するわ体が引きちぎられそうに痛いわで、生まれて初めて「死ぬかも」と感じました。
緊急入院してあちこち検査してもらったものの、結局は原因不明。
その頃、大量の仕事を抱えてパンク状態だった私は、すべての仕事を先輩に任せて1週間休みをもらいました。
そして気付いたんです。
「なんだ、私がいなくても仕事は回るじゃん」
当たり前です。会社なんだから。組織なんだから。
ぼーっとした頭でそんなことを考えたとき、自分がここで働く意味を見失いました。
私はここで何をしたいんだっけ…
全力疾走してきた自分が、何を目指して走っていたのか分からなくなった瞬間でした。
ブログと出会って色々な生き方を知る

めちゃくちゃ怒鳴られたり、汗だくになりながらヘルメットをかぶって走り回ったり、嫌味を言われても笑顔でかわしたり…
仕事辞めたくなる瞬間なんて吐くほどあったけど、どれも「一人前になるためだ」って思えば踏ん張れた。
だけど、この場所で働く意味を見失った私には、踏ん張るエネルギーなんて残っていませんでした。
「会社を辞めたい」
そんなことを考える時間がどんどん増えて…だけど出てくる結論はいつも同じ。
「会社を辞めたら生きていけない」
会社に向かう車の中で泣くことも少なくなかった。
そんなある日、インターネットで検索していてこのブログに出会ったんです。
「こんな生き方があるんだ」
衝撃でした。
サラリーマンを辞めても好きなことをしながら生きてる人がいる。しかも一人じゃなく、何人も。
色んな人のブログを読み漁る日々が続きました。
「私も好きなことで生きていけるかも」という希望と、「この人たちは特別だから私には無理だ」という諦めを行ったり来たり。
どうせ私はイヤイヤながらでも会社を辞められないんだろうな…
この時はまだ、そんな風に思っていました。
陶芸の面白さに惹かれて退職を決意

私の住んでいた愛知県は、陶芸が盛んな地域。
器を見たり、こだわりの器を買うのが好きで、時々やきもの祭りに行ってました。
そして「陶芸体験ができるらしい」と知り、一度やって見ることに。
ハマりました。
自分の手で何かを作り出せることが、純粋に楽しかった。
製造業に勤めていたものの、規模が大きすぎて細分化されていた業務は、全く「ものづくり」感がなかったんです。
自分で何かが作れることって、こんなに楽しいんだ。
そう感じて陶芸の面白さに惹かれたのが、2016年の初め。
そこからは、あっという間でした。
すぐには退職できないことも考えて、まずは会社に勤めたままでも陶芸を学べる方法を探しました。
それで見つけた大学に資料請求し、学校説明会に行き、入学願書を出した。
入学許可通知が来た後、私は上司に「退職したい」と告げました。
これを先延ばしにすることは考えられなかった。やるなら今すぐ始めたかった。
いつ死ぬか分からない人生なのに、やりたいことを先延ばしにするなんて嫌だったんです。
退職の一番の理由は「自分のやりたいことに時間を使いたいから」。
こんな勝手な理由で辞めるのは本当に心苦しかったけど、自分の人生をもっと好きに生きたいって気持ちが大きかった。
私から会社をとったら何が残る?って考えた時に、何も答えが浮かばなくて、自分の無力さを感じたのもあります。
職場の人たちからは「もったいない」って何度も言われました。
でも私は自分の好きなことをやって生きる道を選んだ。
ユキガオにとっての陶芸と作りたいもの

お気に入りの器で食事をすると、なんとなく気分が良くなりませんか?
特別な感じ、丁寧な感じ。
私自身、陶器とその温かみが好きなので、特にそう感じます。
日常に温かさと、特別感を添えてくれる器。
愛着を持って、ずっと使い続けたいと思える器。


私はそんな器が作りたい。
そこで現在、一人一人のイメージに合わせた完全オリジナルの器をオンラインショップで販売しています。
たまに、叩き売りされている陶器たちを見掛けると、すごく悲しくなるんですよね…
誰にも必要とされず、安い値段で大量に乱雑に置かれた器。
私はそういう状況を作りたくない。
だから、1点1点想いを込めて作っています。
今はまだ、大学+陶芸スクールで陶芸を基礎から学びながら制作を行う日々。
その中でたくさんのことを学びながら、より多くの人に温かい日常の器を届けられたらいいな、と思っています。
そして心象表現作品も、もっと積極的に作っていきたいな。
私自身が風景やアートを見て感動するように、私も見てくれた人の心を動かせるものが作りたい。
クラウドファンディングでイベント開催!

2017年3月には、板前ぼりさんと一緒にクラウドファンディングに挑戦。
なんと、開始から2時間半でプロジェクトはサクセス。
最終的に153名もの方々から支援をいただき、目標額の373%となりました。
プロジェクトの一ヶ月間で、本当にたくさんの方の応援を実感。
支援者の方々には本当に感謝しかありません。
そんな私たちのプロジェクトページはこちら↓
板前ぼりさんの料理を私の手作り器で食べるイベントは
- 5/21(日)@東京
- 5/27(土)@名古屋
- 6/3(土)@大阪
- 6/10(土)@高知
の4会場で開催!!
たくさんの方が集まってくれて、とても温かく幸せな空間となりました。
道半ばにいる私の声を伝えたい

陶芸をやってる私がブログも運営しているのには理由があります。
それは「かつての私と同じような状況にいる人に希望を届けたい」から。
- やってみたいことがあるけど、挑戦するのは怖い
- 今の生活を投げ出してまで、新しいことはできない
- …でも変わりたい
そんな風に悩んでいる人たちはたくさんいると思うんです。
特に芸術分野(陶芸や音楽、絵画など)へ踏み出そうとすると「食っていけないよ!」って言葉に出くわします。
そしてそれが本当なのかも分からないまま、自分の人生を諦めてしまう…
そんなの、もったいないと思いませんか?
だからまず、私自身が「脱サラして陶芸を始めたけど、ちゃんと楽しく生きてるよ」って伝えられるようになりたい。
もちろん、一筋縄ではいかないと思います。好きなことをして生きていく=楽できるってことでもない。
だからこそ、それを実現することで誰かの背中を押せるんじゃないかなって思うんです。
そのためにも、このブログで私の声をたくさんの人に届けていきます。
私の陶芸作品もブログも、どちらも応援してもらえると嬉しいです。
各種SNSでも情報発信してるので、ぜひフォローしてください!
作品(食器類)のご注文はこちらからどうぞ。
私のことに興味を持ってくださったら、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね!
ユキガオがいま興味を持っているものはこちら↓
ユキガオ
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