10年間を振り返ると、人生はまだ始まったばかりなんだと気づく

ユキガオ
こんにちは、陶芸家のユキガオ(@yukigao_22)です!

先日、Twitterで「#10年を振り返る」というハッシュタグが流れていて、私もふと振り返ってみました。

10年前といえば、私は会社員として働いていた頃。

そこからの10年を思い返してみると、そのほとんどが会社員だった頃の記憶なんですよね。

当たり前です。

だって私が会社を辞め、陶芸を学び始め、フリーランスとして働こうとさまざまなことにチャレンジしてきたのは、ほんの3年前。

こうして10年という長いスパンで見てみると、私がいかに焦っていたのか、ということに気付かされました。

 

 

「第2の人生の始まりだ」と思い退職した3年前

会社員時代、私は何度も繰り返し「会社を辞めたい」と思っていました。

何度もその話をしていた友人からは「またそんなこと言って、結局辞めないんでしょ?」と呆れられていたほど。

そんなに「辞めたい」と思いながら会社を辞めなかったのは、辞めたところでどうしたらいいかわからなかったからです。

他にやりたいことがあるわけじゃない。特別なスキルもない。今の会社以上に待遇のいいところもあるはずがない…

ストレスから胃カメラを飲むことになっても、私はレールから外れるのが不安で会社を辞めることができませんでした。

そんな私が3年前に退職したのは、陶芸と出会ったから。

【決意】たった1回の陶芸体験が20代の私の人生を変えた理由

2016年9月14日

「もう十分頑張った」
「人生はいつ終わるかわからないんだ」
第2の人生は、今ここから始める

もちろん、陶芸のスキルもゼロ。収入のあてもありません。

それでも自分の人生の全責任を負う、と覚悟を決めて、ようやく退職したのが2016年でした。

 

走り続けてきたこの3年間

▲Photo by. げんさん

退職してからは、通信制大学や陶芸教室で陶芸を学びつつ、ブログやTwitterでの発信を始めました。

発信を始めたことでたくさんのチャンスを得て、これまで関わったことのなかったような人たちと知り合い、イベントもたくさん開催してきました。

学校、イベント、オンラインサロン、ブログ…私が実践した“ゼロから居場所を作る方法”

2018年6月27日

まるで、会社員時代に押さえ込まれていた衝動が、一気に爆発したかのよう。

多くの人の前に出て、自分の意見を発信し、私の活動を知ってもらえるようとにかく動き回ったんです。

▲Photo by. げんさん

これまでの3年間とは比べものにならないくらい、濃い濃い3年間でした。

この3年で、通信制大学も卒業しました。作品も数え切れないほど作り、多くの方にお届けしてきました。

それでも私はまだまだ陶芸での収入基盤を作ることができず、悩む日々が続きます。

息切れするほど走った気がするのに、いつまで経ってもゴールテープが見えてこない…

そんな気分でした。焦っても仕方ないと頭で理解しながらも、心はずっと焦り続けていたんです。

 

人生はまだ始まったばかりなんだと気づいた

そんなタイミングで、10年を振り返るこのツイートをして、ふと我に返ったんです。

あれ?私の第2の人生ってまだ始まったばかりじゃない?」と。

なんのスキルもない私が、1から新しいことを学び、ビジネスのイロハすら知らないままに開業届を出した。

とても濃く長く感じた3年、そしてたくさんのすごい人たちを横目に見ながら過ごした3年。

私はいつの間にか、自分自身の成長に目を向けることがなくなっていたようです。

「早く成果を出さなきゃ、周りに追いつかなきゃ…」

そんな気持ちが先行して、焦って、身動きが取れなくなって、ますます落ち込んでしまっていた

でもこうして見てみたら、今の活動を始めたのはごく最近だなって思えたんですよね。

まだスタートラインから飛び出したばかり。

ゴールテープなんて見えるわけないんです。

私は人生をかけて陶芸を仕事にしたいと思った。だったらゴールテープはきっともっと先にある。

10年を振り返ってみることで、そう気づくことができました。

 

会社員時代に得られたものも多い

会社員時代の私

10年を振り返るツイートには「鬱々と働く」と書いた会社員時代。

でももちろん、つらいことばかりだったわけじゃありません。

学生時代には出会えなかった人生の先輩たちに出会い、ときに怒られながらも仕事の基礎を叩き込んでもらい、社会人としての在り方や楽しみ方を教わった。

同期と過ごす週末はまるで遅れてきた青春だったし、自由に使えるお金があるからこそできる遊びも大人の贅沢も満喫した。

もしはじめから今の仕事や働き方をしていたとしたら、知ることのできなかった世界です

私が勤めていたのは10年弱でしたが、その間に得られた経験は、きっとこれからも私の財産になると思っています。

「サラリーマン時代は無駄」じゃない。会社勤めで学んだ3つのこと

2016年9月30日

 

周囲に惑わされず、自分の道を行く


▲Photo by. takumi YANO

いろんな経験をしてきたこの10年。

私は今、32歳です。

何かを始めるなら20代までだと言われる世の中ですが、私はまだこれからできることがたくさんあると信じています。

30代になっても40代になっても、挑戦したいことがあるなら今から始めればいいと思うんです。今が一番若いのだから。

いつ終わるかわからない人生でできることは、日々後悔のないよう生きることのみ。

私自身もまだまだ道半ばです。何も成し遂げられていません。

だけどこれから先の10年も、周囲に惑わされて必要以上に焦ることなく、自分の信じる道を進んでいきたいと思います。

それが、散々悩み抜いた末に選んだ、私だけの生き方だから。

 

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長崎生まれ・神奈川在住の陶芸家。会社員10年目で脱サラし、好きなことして生きていくために奮闘中。
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